登録日:2021-02-10 12:41:00
格安SIMでGPSが遅い!高速化するには?
MVNOは格安SIMを提供する事業者のことで、携帯キャリアから通信回線を借りてサービスを提供しています。通信回線を自前で持たずに借りることで設備コストを抑え、格安のサービスを実現しているのです。
その通信費の安さから、格安SIMへの乗り換えを検討するユーザーも多いのではないでしょうか。しかし通信費が安い反面、GPSの反応が遅くなったとの心配な声も聞かれます。そこで、その不安を解消するための格安SIMでも対応しているA-GPSの仕組みやアプリのダウンロード方法などを以下にお伝えします。
MVNOによっては、GPSの反応が遅い場合がある
GPSは、スマホの多くに標準搭載されていて、現在の位置情報をリアルタイムで教えてくれる優れた機能です。しかし携帯キャリアから格安SIMに乗り換えた場合、その機能が問題なく利用できるのか心配だとの声があります。まず前提としてMVNOのGPS機能は、携帯キャリアと比較しても劣るものではありません。
ところが端末によっては位置情報取得に時間がかかる場合があります。特に格安SIMに乗り換え後、そのまま一部携帯キャリアのAndroid端末を使う際には注意が必要です。携帯キャリアはa-gpsというシステムを採用し、携帯キャリアの基地局にあるサーバーから位置情報を取得しています。
このa-gpsのアシスト機能により位置情報を素早く取得することができるのですが、格安SIMはこのサーバーにアクセスすることができません。サーバーにアクセスできず、a-gpsが利用できなくなった一部携帯キャリアのAndroid端末は位置情報の計算に時間がかかり、GPSの反応が遅くなってしまうのです。
iPhoneはGPS問題が無い?
iPhoneは快適な操作性とシンプルなデザイン性で根強い人気がありますが、価格の高さがネックでもあります。iPhoneの購入費用を携帯キャリアの月額料金に上乗せする形で支払いを行っていくと月々の支払いが高額になり、家計の大きな負担になってしまいます。そこでMVNOの格安SIMに乗り換えれば月額料金がかなり安く抑えられますが、気になるのはGPS機能が問題なく使えるのかという点です。
格安SIMで一部携帯キャリアのAndroid端末を使い続ける場合、携帯キャリアのa-gpsサーバーにアクセスできなくなり、位置情報取得に時間がかかることがあります。iPhoneでもa-gpsを利用した位置情報の取得を行っていますが、Appleの運営するサーバーにアクセスしているので、GPSが遅くなるような問題は起こりません。格安SIMでも安心してiPhoneを利用することができるので安心です。
A-GPS データを強制ダウンロードして遅延を解消しよう
格安SIMに乗り換えて一部携帯キャリアのAndroid端末を使い続ける場合、a-gpsのサーバーにアクセスできずに位置情報の取得に時間がかかります。iPhoneやSIMフリーの端末に変更すれば独自のサーバーにアクセスすることでa-gpsを利用できますが、そのまま使い続ける場合にはa-gpsのデータを強制ダウンロードして遅延を解消する方法をおすすめします。
a-gpsのデータの強制ダウンロードには、まず「GPS Status&Toolbox」というアプリのインストールが必要です。アプリはGoogle Playから無料でダウンロードすることができます。アプリをインストール後、まず設定メニューを開きます。そして設定メニュー一覧からa-gpsの管理をタップします。するとA-GPSXTRAデータの画面が表示されるので、ダウンロードします。このアプリのインストール、設定メニューからのダウンロードという簡単な作業のみでa-gpsの強制ダウンロードは終了です。長ければ数分かかっていた位置情報取得が、ほんの数秒で完了します。
A-GPS データ強制ダウンロードが有効なケース
iPhoneやAndroidの端末の場合、AppleやGoogleのa-gpsサーバーにアクセすることで、位置情報の精度を高めています。そのため携帯キャリアのサーバーにアクセスせずとも、格安SIMのGPS機能を問題なく使うことができます。このケースでは、GPSデータの強制ダウンロードはそもそも必要ありません。
しかし、Android端末はGoogleのa-gpsサーバーを利用する一方で、一部携帯キャリアのサーバーを利用するなど、仕様が複雑です。そのことから一部携帯キャリアのAndroidの端末では格安SIMに変更した場合、携帯キャリアのa-gpsサーバーにアクセスできず、反応が遅くなることがあるのです。
そのケースにおいては、a-gpsデータの強制ダウンロードを行い、遅延を解消することが有効になります。
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