iPhoneで格安SIMを利用しよう!
格安SIMをiPhoneやiPadで使用したいというニーズは多くあると思います。ですがドコモやau、ソフトバンクなどのキャリアで購入したiPhoneのように、同じ機能を同じように、そのままの使い勝手で、利用するということは、なかなか難しいのが現状です。設定で合ったり、代替できるアプリなどを利用して、使いこなせれば、夢のiPhoneでの格安SIMは実現できます。
では、iPhoneで格安SIMを利用する為には、どういったコツや設定が必要なのかを解説していきます。
格安SIMは、キャリアロックがかかっているiPhoneであっても、条件さえ整っていれば、使用することが可能です。SIMフリーのモデルを用意すれば、問題なく、格安SIMを設定することが出来ます。
大きく2つの方法があります。
【1】SIMフリーのモデルを購入する
アップルストアで販売されているiPhone5s、5c、そしてiPadシリーズであれば、SIMフリーに対応しているiPhoneが販売されています。
こちらを購入すれば、対応が可能です。
【2】大手キャリアから販売されているiPhone
厳密に言えば、ソフトバンク以外であれば、au、ドコモから販売されているiPhone5s、iPhone5cであれば、SIMフリーに対応できます。
現在、格安SIMを提供している事業者(MVNOと言う)は、大多数がドコモの回線を利用して格安SIMを提供しています。また、「mineo(マイネオ)」というMVNOは、唯一「au」の回線を使用います。ですので、ドコモやauのiPhoneであれば、問題ないですが、残念ながら、ソフトバンクの回線を使用したMVNOが無いので、現在、ソフトバンクで販売されているiPhoneは対象になりません。
よく、どこで、スマートフォンを購入しても、SIMロック解除さえすれば、格安SIMを利用することが出来ると考えている方も少なくないと思いますが、iPhoneだけは、異なります。キャリアから販売されているiPhoneはSIMロック解除ができないので、ソフトバンクで購入したiPhoneは格安SIMが、現在、出来ないという事になります。
iPhoneなどiOS端末で格安SIMを利用する場合は、ドコモやauで販売されているキャリアから販売されているiPhoneとは、当たり前に使用できていた部分が使用できないといった問題が発生します。それを回避する為には、どういった点に注意すれば、良いのでしょうか?
【注意事項1】緊急速報対応
よく携帯電話から大音量のブザーが鳴って驚いたことはありませんか?地震速報などの緊急速報があると思いますが、これは、SIMには依存しておらず、端末に依存しています。ですので、SIMフリー利用する際は、緊急速報に関してはアプリをダウンロードしましょう。人気のアプリと言えば、ヤフーが提供している「Yahoo!防災アプリ」が有名です。
【注意事項2】構成プロファイルをインストールしよう
Androidのスマホ端末と異なり、SIMカードを端末に差し込むだけで使用できるということでもなく、Apple製品の場合は、SIMを差し込んだ後に、「構成プロファイル」をiPhoneにインストールする必要が手続き上、必要になります。
MVNOがプロファイルを配布している場合もありますが、パソコンに「iPhone構成ユーティリティ」というアプリをインストールして、構成プロファイルを実施、作成している場合もあります。
【注意事項3】SIMカードの種類
SIMカードに種類がある事はご存知でしょうか?大きさの違いなのですが、3種類あり、従来のSIMは、標準SIMと呼ばれる大きいサイズのSIMカードと、現状のAndroid端末で広く使用されているmicro SIMと、iPhoneなどのApple製品で使用できるnanoSIM(ナノSIM)という3種類があります。
契約するMVNOにnanoSIMがあるかどうかの確認が必要です。
【注意事項4】テザリング
そもそもテザリングって何?という人もいるでしょうから、簡単にテザリングを説明すると、データカードのスマホ版といったところでしょうか?屋外でパソコンを使用してネット回線を利用したい場合、ポケットWi-Fiといわれているような通信用のデータカードが必要ですが、キャリアで販売されているiPhoneなどのスマートフォンでは、テザリング機能といい、こういったデータカードの代用品として、近くにスマホを置いておけば、そのスマホが中継点になり、パソコンでのネットを楽しむことが出来る仕組みをテザリングと言われています。
このテザリングですが、スマホなどの携帯端末がSIMフリーに対応していても、国内の格安SIMでは、テザリング対応していない場合が大部分で、月額費用が安く抑えられるという部分で割り切って、テザリング機能はあきらめる必要があります。
大手の3大キャリアでは、少々、難しい表現かもしれないですが、テザリング時に、専用のAPNに切り替えることで、対応が可能となるのですが、格安SIM事業者であるMVNOには、キャリアから通信回線は提供されていますが、この機能は提供されていないのが現状です。
格安SIMで、iPhoneなどのApple端末を使用したい場合は、APNという回線の設定が必要になります。この設定を経てやっと使用することが出来るようになります。
そもそも、APNって何?と言う方もいると思いますので、補足しますと、APNはAccess Point Nameの略で、自宅のパソコンでインターネットを利用する際のプロバイダのような存在です。この設定は、Androidの端末でも行う作業ではありますが、最初からインストールされていることが多く、どのAPNにするかなどの簡単な作業だけで完了しますが、「iOS」の場合は、APNを自分でインストールするなどの作業が必要になります。
ざっくりとした手順は以下の通りとなります。
1、SIMカードをiPhoneに挿入する
2、APNを作成
パソコン上でAppleが配布している「iPhone構成ユーティリティ」アプリをインストールします。このアプリにAPN情報を入れて、作成したプログラムをiPhoneに転送します。
3、iPhoneでAPNをダウンロードする
Wi-Fiなどのネット環境のある場所での作業になります。
MVNOがAPNを提供しているケースがほとんどですが、MVNOが個別で端末ごとに、専用ページを用意していることが多く、iPhoneの対応ページにサファリなどのブラウザで入り、そこからダウンロードすることが出来ます。
4、APNをiPhoneにインストール
APNをダウンロードしたら、iPhoneにインストールして完了です。開通確認の際、よく開通で来ていると勘違いしていて、実は開通していなかったなんて例が、Wi-Fi環境でダウンロードしていたから、そのまま通信できてしまうと言った現象がその理由なので、Wi-Fiを一旦切った上で、ネットが使えるか確認してください。
昔の携帯電話であるフィーチャーフォンなどでは、携帯電話の裏面に電池パックがあり取り外すと、奥の方にSIMカードを見た事があるという人は多くいますが、iPhoneは、電池がリムーバブルではなく、開く部分が見当たらない。どうやってSIMカードを抜き差しするか分からないという人も少なくないでしょう。
実際に格安SIMをiPhoneに差し込むには、iPhone端末を購入すると箱の中に針金状のピンが同梱されているかと存じますが、それを利用して交換を行います。無くしてしまった人は、細長い針などを利用することで代用が可能です。トラブルが無いように、交換する際は、電源を切って作業をしましょう。
格安SIMのSIMとSIMフリーになっているiPhoneの用意が出来たら、実際にスロットにSIMカードを挿入するのですが、どうやって交換するか順を追って、簡単に説明していきます。
1、電源を落とす
SIMカードを交換する際は、絶対に電源を落としましょう。端末の上の部分にあるスリープスイッチを長押しすることで、画面上に電源オフが表示されるので、その表示をスライドさせて、電源を落としてください。
2、SIMトレイを出す
IPhoneの右側面に小さなくぼみがあります。そこに、iPhoneを購入した際に同梱されていたピンを使用して、くぼみに差し込んでください。ピンを紛失してしまった場合は、針などの先のとがった細長い棒などで代用が出来ます。
差し込むとSIMをセットできるトレイが出てくるので、出てきたら、手でトレイを引き出してください。
3、格安SIMをセットする
トレイを取り出したら、そこにMVNOから提供されているSIMカードをトレイにセットして、iPhoneに差し込んでください。中古やキャリアで購入して使っていた端末の場合は、古いSIMカードがセットされているかもしれませんが、その場合は、古いSIMカードと交換してセットしてください。
しっかり、SIMカードがトレイにセットされているか確認してください。無理に押し込まなくてもスムーズに差し込めるので、もし、スムーズに差し込めない場合は、しっかりSIMカードがセットされていない可能性があります。
4、電源をオンにする
格安SIMをセット完了したら、スリープスイッチを長押しして、電源を入れてみてください。これでセット完了です。
条件で比較
はじめての格安SIM
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