格安SIMが利用できるスマホの見分け方
そもそも格安SIMとは、SIMカードの事であって、そのSIMカードを提供している会社(MVNO)がデータ通信用に従来のドコモ、au、ソフトバンクといった3大キャリアとスマートフォンの購入及び通信通話の契約で付いてくるSIMカードの料金より、安い料金で設定されている各MVNOから提供されているSIMカードが、通信料金が従来に比べて安い事から格安SIMと言われていますが、そのSIMカードが使えるスマホなどの携帯端末を知らなくては、格安SIMを使うことが出来ません。では、どういった端末であれば、格安SIMを利用できるのかを見ていきましょう。
◆SIMフリーの端末を探すかSIMロック解除をする必要がある
まず、分かりやすく説明すると、SIMカードの差し込み口のスロットがあれば、格安SIMを利用できるという事です。しかしながら、ドコモ、au、ソフトバンクと言った大手キャリアが販売しているスマートフォンには、「SIMロック」と呼ばれる規制がスマートフォンやタブレットなどの携帯端末に掛けられています。
そのキャリアで販売されている端末では、他の会社から提供されているSIMを差し込んでも、データ通信ができない設定になっています。
ただし、大手キャリアの中でもドコモの回線を使用しているMVNO(格安SIMを提供している業者)が多く、そういったMVMOから提供されるSIMカードであれば、ドコモで販売されているスマホなどの携帯端末で問題なく、使用することが可能です。
その他のauやソフトバンクで販売されているスマートフォンに、ドコモ回線で使用できるMVMOから販売されているSIMカードは、携帯端末に差し込むことはできても、そのまま利用することはできません。
ドコモ以外の携帯端末では、SIMロック解除が必要になります。(iPhoneを除く)
このSIM解除の手続きで、auやソフトバンクのSIMにとどまらず、海外で販売されているSIMでも、インターネットから購入することが出来、利用することが出来るようになります。
iPhoneの場合だけ少々異なり、アップルストアの店頭または、オンラインストアで、SIMフリーモデルのiPhoneを購入する必要があります。
◆SIMフリーって何?
格安SIMを利用したいという事であれば、基本的にはSIMフリー対応専用端末を用意する必要があります。ドコモやau、ソフトバンクと通信契約すると同時に、購入していた携帯端末では、他社の通信事業者のSIMカードを挿入してもデータ通信をすることができません。これが、つまり、「SIMロック」と呼ばれる状態です。SIMロックがかかっていることで、持っている携帯電話を海外に持参して、現地のSIMカードを挿入しても、使うことが出来ないのは、このためです。このために、海外ローミングという現在使っているキャリアが提携している現地の通信事業会社の通信網を利用できるというローミングの仕組みはありますが、ローミングで請求される通信量は、とても高額です。一日に基本料金で2000円以上取られるような地域がほとんどです。
こういった海外において、携帯電話で通信しようとしても、海外のSIMカードを利用しようとしても、日本国内で購入したスマホなどの携帯端末では、海外のSIMカードは使用できず、高額なローミングと言う手段しかありませんでした。
どこの会社のSIMを利用しても使うことが出来るようなSIMフリーと呼ばれる携帯端末は存在はしていましたが、日本の3大キャリアを利用している人の数が大多数だったために、SIMフリーと言う言葉はおろか、格安SIMと言う言葉もそれ自体、ちょっと昔では、耳にすることもありませんでした。
元々、SIMフリー端末が無かったわけではありません。一部の知識を持った人が、国内で流通している数少ないSIMフリー端末や、海外の端末を仕入れて、利用する人も増えていました。
ところが、ここで2つの追い風が始まり、現在の格安SIMのブームの火付けが始まります。まず1点目が、マイナーだったこのSIMフリーですが、海外のSIMフリー端末を販売しているメーカーがどんどん参入してきたことで、SIMフリー端末の販売コーナーが各量販店などに根付き始めた事と、同時期に、DMM、イオン、ヨドバシなどの異業種からのSIMカードを販売する業者MVNOとしてのデータ通信部分をドコモなどから回線を買取やレンタルなどの契約を経て、格安SIMの販売が始まったことが、大きな追い風になり、更に2点目としては、スマートフォンの人気の約半分を背負っているアップルのiPhoneやiPadが、SIMフリー対応の端末を全国のアップルストアで販売し始め、さらに、オンラインで対応端末の販売が始まったこともあり、現在の格安SIMがマイナーからメジャー化し始めていると言えます。
◆SIMロックがかかった状態で格安SIMを差し込むとどうなる?
ドコモやau、ソフトバンクから購入したスマートフォンには、SIMロックがかかっていることは、前述のとおりです。また、ほとんどの格安SIMを提供しているMVNOはドコモの回線を使用していることから、ドコモ以外のauやソフトバンクの携帯端末に、格安SIMを差し込むとどうなるでしょうか?
SIMロックを解除しないと、もちろん、使う事はできません。差し込むと、「SIMが無効です。」といったエラーがスマートフォンに表示されます。
◆SIMロックは日本だけ?
こういったスマホなどの携帯端末にSIMロックをかけるといった事は、日本だけの話ではありません。海外でも同様にキャリアプランと言うものが存在していますが、その対応は柔軟性に富んでいます。
例えば、携帯大国アメリカなどでは、Verizon Wireless社や、AT&Tといった通信事業者が存在していますが、iPhoneを販売するAT&T社は、SIMロックを行っています。ただし、2年間の使用の後であれば、SIMロックの解除を許可しています。また、スプリント社では、MSLというロックを掛けており、解約料の支払いや、端末料金の割賦が終わっていることを要件に、ユーザーに向けてSIMロックの解除コードを送っています。また、海外渡航を条件に、現地のSIMカードの使用を許可もしています。
海外であっても、日本同様にMVNOの業者は存在しており、端末販売まで行っている業者も存在しています。
ヨーロッパでは、家電量販店などでSIMフリー端末が販売されていますが、キャリアで購入する端末に関してはSIMロックがかけられているケールもあります。
キャリア周りに関しては日本と同様ですが、SIMロック解除等に関しては、日本以上に寛容な契約内容が多いと言えます。
◆格安SIMが使えるスマホの見分け方
格安SIMを利用する為には、端末がSIMカードに対応していることが絶対条件になります。では、どういったスマホやタブレットを選べばよいのでしょうか?格安SIMに対応している端末や条件などを知っておかなければ、格安SIMの特長である安い通信料金の恩恵にあずかることはできません。しっかり条件などを把握しておきましょう。
◆ドコモのスマホとSIMフリースマホが簡単
元々SIMフリーのスマートフォンであれば、同然ながら、簡単に格安SIMを利用できますが、それ以外であれば、ドコモが提供しているスマートフォンであれば、容易に設定が出来ます。
元々格安SIMを提供しているMVNOは、ドコモの回線をレンタルなどの契約をして、提供しているので、そのままSIMカードのスロットに入れれば利用が簡単にできます。
◆ドコモ以外の事業者の回線を使っているSIMカードの場合は、ドコモの端末であってもSIMロック解除が必要
現在、ドコモ以外の回線を使用しているMVNOは数が少ないですが、今後増えていく事も考えられるので補足しますと、ドコモの携帯端末を使用していても、auやソフトバンクと言った他社の回線を使用している格安SIMを利用したい場合は、SIMロックの解除が必要になります。SIMロックの解除は全国のドコモショップで可能です。
◆2011/4/1以降に販売されたドコモAndroid端末はSIMフリーが簡単
大部分のMVNOが、ドコモの回線を使用していることは、何度となく述べていますが、その為に、ドコモから販売されているAndroid対応のスマホやタブレットなどは、SIMMロック解除などの手続きをしなくても、そのまま格安SIMを差し込むことが可能です。ただし、iPhoneだけは、SIMロックが解除できないので注意が必要です。昨年に登場したiPhone5sと5cに関しては、SIMロックの解除に対応していませんが、ドコモの回線を使用するMVNOのSIMであれば、使用自体は可能です。テザリングに対応していないケースが多いので注意が必要です。
◆SIMフリー対応端末
もちろんSIMフリー対応端末であれば、インターネットでも、量販店などの店頭での購入でも問題なく使用が可能です。
一部補足します。
【iPhone、iPad】
アップルストアの店頭や、アップルのオンラインストアでのみ購入可能
【ポラスマ】
ポラロイド専用の子供向けスマホの「ポラスマ」は、子供向けの安全性を考慮した設計になっているが、クワッドコアCPUや、2スロットSIMなどスマホとしてのスペックは申し分ない。このスマホは、トイザらスで販売されている
【Nexusシリーズ】
人気の割に、あまり店頭に並んでいないことが多いので、補足しますと、Androidアプリの購入で使用するGoogle Playストア内で購入することが出来ます。APN回線といって、自宅などにネット環境が無くても、回線を開通させるためのインストール可能な、その用途だけの為の回線の設定もあるので、簡単に設定ができます。
◆SIMロック解除されたスマホ
キャリアによってSIMロックを解除されているスマホに関しては、問題なく、どの格安SIMのサービスを利用することが出来ます。
ちなみに、格安SIMが利用できるau端末とauのキャリアロックには注意が必要です。
auの回線を使用するMVNOサービスの「mineo」の存在で、auのSIMロック解除への道に人々の目が向けられていますが、ドコモでは公式にSIMロック解除を宣言しているので、実際にどのタイプのSIMカードでも使用が可能ですが、auでSIMロック解除のサポートを行っていない、また、auは国内で唯一通信規格CDMA2000を使用しているため、使えるかどうかは正直、怪しいです。mineoに関しては、動作確認が完了している機種を公式サイトで発表しているので、事前に確認しておくと良いでしょう。
◆FOMAプラスエリアも使えるドコモのMVNOSIM
現在の格安SIMはほとんど、ドコモの回線を利用してリリースされています。その為、ドコモの回線ネットワークについてですが、端末がXi(クロッシィ)、VoLTEに対応していれば、従来のFOMAのエリアも対応しているので、山間部などのエリアでも通信ができ、幅広い環境下で利用できるというのがポイントです。
条件で比較
はじめての格安SIM
▶ 「格安SIM」って何?3大キャリアとの違いは?
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▶ 格安SIMでも高速LTE通信できるの?
▶ 格安SIMにできる事できない事
▶ 格安SIMの選び方
▶ 格安SIMの購入から開通まで
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▶ 音声通話、IP電話、SMS機能付きの格安SIMの特長
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▶ SIMカードのサイズって重要?
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▶ 中古端末「白ロム」や、海外のスマホで格安SIM
▶ 海外サイトでスマホ端末の購入攻略法
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▶ 「MOUMANTAI」、「CLOVE」のスマホ購入法、配達状況の把握法と関税
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▶ プロファイルをiPhoneにインストールする方法
▶ Android携帯の格安SIMを設定方法(参考事例、Nexus 5、Xperia)
▶ Android端末のAPN設定方法とNexus 7のSIMの設定方法
▶ 格安SIMでパケット通信量を抑える方法
▶ iPhoneのパケット通信代の節約法①
▶ SIMフリー端末と通信費
格安SIM(MVNO)一覧
▶ DMMmobile(DMMモバイル)
▶ NifMo(ニフモ)
▶ イオンモバイル
▶ b-mobile
▶ BIGLOBEモバイル
▶ DTI SIM
▶ GMOとくとくBB SIM
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