格安SIMにできる事できない事
月額の通信費を安い料金に抑えることが出来る格安SIMでは、単純にスマホやタブレットの携帯端末の通信費を抑える為に導入される人が多いと思いますが、ここでは、楽しめるサービス、つまりできる事。逆に一般のキャリアのスマホにできて、格安SIMにでき無い事を纏めてみます。
◆キッズケータイからの乗り換えに格安SIMを利用する人が増えています。
最近では、テレビなどのニュースで問題になっている子供の携帯利用によるトラブルが増えています。ですが、ソーシャルゲームの流行もあり、スマホを使い始めたいという子供が増え、また、友達がやっているから自分も欲しいという事で、友達作りの一環、逆を言えば、イジメ問題にならないように、子供にもスマホを持たせているといったケースや、防犯のためにGPSを持たせる意味や、学校や塾などから帰る際の「帰るコール」の意味合いで小学生や中学生などに、スマートフォンを持たせている事例が増えてきました。
親としては、子供にスマートフォンを持たせることに対して、少々、抵抗があるといった傾向にはありますが、格安SIMにすることで、費用面の問題に対して、直接的な部分と間接的な部分で効果を出してくれるので、ご検討されてみてはいかがでしょうか?
まず、直接的な部分ですが、通常のキャリアでの契約している携帯電話の場合の通信量が、格安SIMに変更することで、費用面が大幅にお得になる事は、当たり前なのですが、間接的な部分が重要です。
格安SIMの大部分が定量制で一定量までの高速通信ができる契約となっています。1GBのSIMカードであれば、1GBまでは、高速通信が約束されていますが、1GB以上になると、低速通信になります。
その結果、ゲームのダウンロードや、「YouTube」などの動画の視聴といったような、高いニーズがある用途とはいえ、通信量を求められるサービスなので、結果として、そういったサービスが使えなくなるといったメリットがあります。
また、Android端末であれば、「アプリロック」といったスマホアプリがあり、ゲームや設定などを開けなくする機能があります。また、防犯対策という事で、「Life360」などで現在位置を把握することも可能です。
現在、キッズ携帯という用途で格安SIMフリー専用のスマートフォンも出ており、その中でも、「ポラスマ」というスマホが人気になっています。このスマホは、発着信の番号を制限できる機能や、アプリの利用を監視できるツールが入っていたり、しており、トイザらスやインターネット上で販売されています。
キッズ携帯で格安SIMを検討されている人には、是非、見ていただきたい端末と言えます。また、キッズ用の携帯に格安SIMの検討も是非、加えていただきたいところです。
◆中古端末をカーナビゲーションとして利用
中古の使わなくなったスマートフォンの格安SIMの用途で多いのが、車のカーナビとして利用するケースが増えてきています。
通話で利用することが無いので、通話機能やショートメッセージ(SMS)機能は不要ですね。格安のSIMカードだけで利用できます。
毎月の車に乗る時間から逆算すれば、使用する容量が分かるのですが、毎週土日で2時間以上カーナビを使用するというのであれば、月額で使い放題の格安SIMがお勧めです、月間で2,000円以内で利用することが可能です。カーナビを購入して、取り付けの手数料を支払うようであれば、コチラの方が、常に最新の情報ですし、地図アプリ、カーナビアプリの種類も豊富なので、インストールしたナビのアプリが気に入らなければ、別のアプリに換えるだけなので、便利です。
◆ポータブルゲーム機でも格安SIMが使える
ポータブルゲーム機でソニーが販売している「PlayStation Vita(プレイステーション ヴィータ)」の初期に販売されたゲーム端末では、3Gの通信機能を持っているタイプがあります。このタイプにはドコモのSIMが標準で付属しているのですが、格安SIMに差し替えて利用することが出来ます。
オンラインで協力プレイや、追加コンテンツの購入といった事が、Wi-Fi無しで行うことが出来ます。
また、この端末ですが、設定をすれば、インターネットブラウザも立ち上がり、ネットも楽しむことが出来き、メールやツイッターのアカウントもアプリとして装備しているので、タブレットのように楽しむことも可能です。
◆ポータブルルーターにも格安SIM
ノートパソコンなどのWi-Fiのみしか付属されていない端末を屋外で利用するのであれば、ポータブルルーターなどの機器を利用します。実は格安SIMに対応しているルーターもあるので、パソコンの用途で格安SIMを検討されているのであれば、例えば、タブレットやスマホも持っているという事であれば、格安SIMを3枚購入しなくても、このルーターに格安SIMを設定しておけば、3枚購入と同様の効果があります。
では、どういった端末があるかと言うと現在2種類の端末が対応しています。
【Aterm ME03LN】
NECアクセステクニカが販売しているモデルで、11acも使うことが出来る最新のポケットルーターです。格安SIMとセット販売している端末の購入であれば、 OCNモバイルONE で販売されています。
【AWR-100T】
アマゾンなどで6000円台で購入できる格安ポータブルルーターです。SIMフリーのおかげで、さまざま回線で利用ができるモデルです。
◆Google Playストアではキャリア決済は利用できません。
現在、ドコモやauなどの大手の通信事業者は、回線の提供以外にショッピングクレジットといったサービスも行っています。IDやauウォレットといった、キャリアの独自のサービスの利用をすることはできませんが、おサイフケータイに関しては、キャリアを問わず、格安SIMでも利用できるようになっています。モバイルSuicaやEdyといった電子マネーの決済手段として、スマホのおサイフケータイ機能は格安SIMでも、利用可能です。
ですが、問題なのは、Google Playストアの有料コンテンツやアプリ内の課金のキャリア決済は、格安SIMでの利用はできないので、注意が必要です。
ちなみに、ご存知かと思いますが、ドコモやau、ソフトバンクならキャリア決済でアプリが買えます。Google Playストアでは、有料アプリを購入する際、クレジットカードでなくても、通話料などと合わせて請求されるキャリア決済を行うことが出来ますが、格安SIMではこの機能を使うことが出来ません。
◆キャリアメールを使用することが出来ない
大手通信事業者が発行している、通信事業者名の入ったメールを、キャリアメールをいう呼び方をしていますが、このアドレスは大手通信業者でスマートフォンや携帯電話を契約した際に、インターネットの接続サービスを契約する際に、入手することが出来るようになりますが、格安SIMでは、こういったキャリアメールが用意されていないので、ご注意ください。
【キャリアメール事例】
「@docomo.ne.jp」
「@ezweb.ne.jp」
「@softbank.ne.jp」
ドコモやソフトバンクの携帯端末を流用する場合は、キャリアメールなどを受信するアプリが入っている場合がありますが、こうしたアプリは利用できませんので、注意が必要です。
◆年齢認証が出来ない「LINEユーザー注意!」
au、ソフトバンク、ドコモなどの大手通信事業者では、キャリア契約者本人であることが確認できれば、利用者の年齢を特定のサービスに対して年齢を保証する為に、「年齢認証」というサービスが付いています。
格安SIMでは、この年齢認証サービスを利用することが出来ません。
普段、一部の電子書籍などのアプリ以外で、この年齢認証を目にすることはないかもしれませんが、LINEなどのID検索機能を利用する時に必要になるので、注意が必要です。
LINEでID検索を利用したい場合、年齢認証を行う必要がありますが、格安SIMでは、この機能を利用することが出来ないので、ID検索を行うことが出来ません。それ以外のLINEの機能は問題なく使用することが出来ます。
友達の検索であれば、QRでの検索を利用することを推奨します。
◆テザリングの利用が出来ないケースもある
現在、販売されているほとんどのスマートフォンでは、テザリングと呼ばれる機能が付属されています。インターネット接続の共有機能の事で、テザリング機能をオンにしておけば、Wi-Fiしかないノートパソコンなどを屋外で使用する際に、スマホのテザリング機能をオンにしておけば、屋外でもWi-Fiにつながっていない状態でも、インターネットを楽しむことが出来るという機能です。
非常に人気の機能ですが、iPhoneやドコモ、auが販売するAndroidスマートフォンでは、テザリング用の接続先がドコモなどの大手キャリアに切り替わる仕組みが付いており、格安SIMでは利用が出来ない場合があるので注意が必要です。
ちなみに、このテザリングですが、iPhoneでは、「インターネット共有」、Androidでは、「ポータブルAP」といった名称がテザリングの機能名になっています。格安SIMをセットして、スマホの設定で変更しようとしても、この機能が有効にはなりません。
条件で比較
はじめての格安SIM
▶ 「格安SIM」って何?3大キャリアとの違いは?
▶ キャリアと格安SIMの料金の違いや使えるスマホについて
▶ 格安SIMでも高速LTE通信できるの?
▶ 格安SIMにできる事できない事
▶ 格安SIMの選び方
▶ 格安SIMの購入から開通まで
▶ 通信専用の格安SIMの選び方や特長
▶ 音声通話、IP電話、SMS機能付きの格安SIMの特長
▶ データ通信専用格安SIM+IP電話はお得?
▶ SIMカードのサイズって重要?
▶ 格安SIMが利用できるスマホの見分け方
▶ 中古端末「白ロム」や、海外のスマホで格安SIM
▶ 海外サイトでスマホ端末の購入攻略法
▶ 海外スマホ価格のレートの確認法や「Expansys」「Handtec」での購入法
▶ 「MOUMANTAI」、「CLOVE」のスマホ購入法、配達状況の把握法と関税
▶ iPhoneで格安SIMを利用しよう!
▶ iPhoneのAPN設定や構成ユーティリティ、プロファイル作成方法
▶ プロファイルをiPhoneにインストールする方法
▶ Android携帯の格安SIMを設定方法(参考事例、Nexus 5、Xperia)
▶ Android端末のAPN設定方法とNexus 7のSIMの設定方法
▶ 格安SIMでパケット通信量を抑える方法
▶ iPhoneのパケット通信代の節約法①
▶ SIMフリー端末と通信費
格安SIM(MVNO)一覧
▶ DMMmobile(DMMモバイル)
▶ NifMo(ニフモ)
▶ イオンモバイル
▶ b-mobile
▶ BIGLOBEモバイル
▶ DTI SIM
▶ GMOとくとくBB SIM
▶ J:COM MOBILE(ジェイコムモバイル)
▶ LINEモバイル(LINE mobile)
▶ MILEAGE SIM(マイレージシム)
▶ mineo(マイネオ)
▶ NUROMOBILE(ニューロモバイル)
▶ OCNモバイルONE
▶ SkyLinkMobile(スカイリンクモバイル)
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▶ UQ mobile
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