携帯番号をそのままに格安SIMにする方法

携帯番号をそのままに格安SIMにする方法

昔は電話会社ごとに携帯番号が割り振られていたので、別会社の回線に変更すると電話番号が変わるという問題がありました。それでも2006年6月にナンバーポータビリティ(MNP)制度が日本国内で開始され、NTTドコモ・au・ソフトバンクの3社間で携帯番号が変わることなく回線契約を変更することができるようになりました。

MNPを利用するためには変更前の携帯電話会社で手続きをしなければなりませんが、同じ電話番号をそのまま使い続けられるというメリットがあります。

ここでは、携帯番号をそのままにして格安SIMに乗り換える方法を紹介します。





ナンバーポータビリティ(MNP)制度が格安SIMでも可能

ナンバーポータビリティ(MNP)制度が開始された2006年当時は携帯電話の利用者の大半は大手キャリアで契約をしていましたが、現在は格安SIM・格安スマホも選べるようになりました。格安SIMでも大手キャリアと同じようにMNP制度が利用可能なので、希望すれば携帯番号はそのままで別会社に乗り換えることが可能です。ちなみに変更前の携帯番号がプリペイド携帯で利用していた場合でも、別の携帯電話会社に変更することができます。

携帯番号をそのままで別会社に乗り換える場合は、乗り換え先の会社に新規に契約をするのと同時に携帯番号の転出手続きも必要になります。変更先の携帯電話会社が大手キャリアであれば、ショップの店員さんに手続きを代行してもらえます。これに対してネットで格安SIMに申し込みをする場合には、自分でMNPのための手続をしなければならないので注意しましょう。新たに格安スマホを購入する場合は問題ありませんが、大手キャリアやUQモバイルで購入した本体を使用する場合はSIMロック解除作業も必要です。



まずはMNP予約番号の取得

携帯番号をそのままで格安SIMや格安スマホを購入する場合は、乗り換え先の会社に申し込みをする前に以前に使用していた携帯電話会社で転出のための手続きをする必要があります。手続きの方法はどの会社でも基本的に同じで、ネット・店頭・コールセンターなどを通してMNP予約番号を取得します。

手数料は無料ですが、別の回線業者に乗り換えた後に数千円程度の手数料が発生します。MNP予約番号は発行後15日間の有効期限があり、この期間内に別の会社に乗り換えないと無効になってしまうので注意しましょう。ちなみに有効期限を過ぎてしまった場合は、手続きを最初からやり直す必要があります。この場合は、予約番号も変わるので忘れずにメモをしましょう。プリペイド携帯でこの手続きをする場合には、ショップで手続をする必要があります。

携帯番号変更を希望せずに別の番号に変更したい場合には、MNP予約番号を取得する必要はありません。そのかわりに、以前の回線契約を解除する必要があります。



格安SIMと新規契約する

MNP予約番号を取得したら、変更先の格安SIMに申し込みをして新規契約をします。申し込み手続きの段階で、MNP予約番号を申告することができます。以前の番号をそのまま使いたい方は、忘れずにMNP予約番号を登録するようにしましょう。携帯番号変更をせずに格安SIMに乗り換えることができれば、知り合いなどに変更を知らせることなく以前と同じようにそのまま同じ携帯番号が使えるので便利です。

ちなみに携帯番号変更を希望する場合は、新規に申し込みをする電話会社で自動的に割り振られます。MVNOサービスを提供する格安SIMだと、番号を全く選ぶことができない場合があるので注意しましょう。ただし、楽天モバイルであれば有料オプション(1,000円)で選べるサービスを実施しています。それでも選べるのは下4ケタだけで、在庫がなければ選ぶことはできません。



電話番号の引き継ぎ処理

格安SIMの申し込みをしてMNP予約番号を登録すると、数日程度で新たなSIMが発行されます。待っている間は以前の携帯電話回線を利用することができますが、回線が切り替わるタイミングは会社ごとに違うので注意しましょう。SIMが発行されると電話番号の引き継ぎ処理が必要になりますが、携帯電話会社が処理を行う場合は手元にSIMが届くまでの間(数日間)は電話が使えません。

これに対して自分でSIMを挿入して引き継ぎ処理を行う場合でも、短い時間は電話が使えなくなるので注意しましょう。引き継ぎ処理を自分で行う場合は、電話を使用しない時間(深夜など)に行うと良いでしょう。電話番号の引き継ぎ処理をして成功すると、以前に使用していた携帯電話やSIMが使えなくなります。

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