MVNO(格安SIM)の「かけ放題」通話定額ってどうなの?

MVNO(格安SIM)の「かけ放題」通話定額ってどうなの?
 最近では、テレビコマーシャルなどの影響もあり、ドコモやauなどの大手キャリアからMVNOと言われている楽天モバイルやBIGLOBE SIM、イオンモバイルなどからリリースされている、所謂、格安SIMにスマホユーザーが流れています。MVNOでもユーザー獲得の争いが激化しており、MVNO各社から通話定額といったサービスも増えてきています。実際、この通話定額はお得なのか?コスト面から考えると同時に、通話の質に関しても検討してみます。


MVNOの格安SIMからリリースされている通話定額ってどうなの?
★そもそも格安SIMには、「かけ放題」は無かった。
★MVNOの「かけ放題」を利用すると、どの位安くなるの?
★音声の質はどうなの?


★そもそも格安SIMには、「かけ放題」は無かった。

 MVNOのメリットは、大手キャリアよりも圧倒的に安い料金で、3G,4G,LTEと言われるパケット高速通信をより安い料金で利用できる点にあります。これは、通信の仕組みはドコモなどの大手キャリアから借りて、人件費や不動産賃貸費用など、ドコモショップと言われるような店舗をほとんど持たない形態でMVNOは格安SIMを提供しているという点で、その分のコストを大幅に安くできるという事から人気を集めてシェアを拡大していますが、通話に関しては、大手キャリアからは解放されていません。
 そのため、各社、通話に関しては、一般的な30秒20円という通話料金を設定しています。中には自社努力で30秒10円という半額で通話を提供しているサービスもあります。
 また、「OCN モバイル ONE」が提供する「050plus」といったようなIP電話サービスで大幅値下げを実現できたMVNOもありますが、MNPで電話番号を引き継いだとしても、050という新しい番号を付与されて、そこから通話すれば圧倒的に安くなるといった条件が付いてしまいます。
 ところが、最近になって、顧客の奪い合いになってきたので、MVNOの中から数社ですが、通話定額、所謂、「かけ放題」が始まってきました。


★MVNOの「かけ放題」を利用すると、どの位安くなるの?

 まずは、料金での比較が重要になってきますね。まずは、価格を比較する為に、大手キャリアの料金の比較を紹介します。オプションプランとして用意されていますが、ドコモやソフトバンク、auですが、いずれも同じで、2種類の「かけ放題プラン」が用意されており、通話開始から5分以内であれば、月額1,700円(税別)で通話し放題といったようなライトな通話定額プランと、月額2,700円(税別)で、通話時間の上限が無い、本当の意味での通定額プランの2種類が用意されています。
【ドコモ・au・ソフトバンクの通話定額「かけ放題」オプション月額料金表】

5分間通話し放題

完全通話し放題

1700円

2700円



 この金額に慣れてしまっているので、これが月額料金として安いのか、高いのか、何とも言えないかもしれませんが、格安SIM各社が自社努力で初めた、通話定額プランは、5分かけ放題であれば、楽天モバイルが月額850円で、FREETELが840円、もしもシークスが850円と大体、月額850円前後、DTI SIMが月額780円でリリースされており、大手キャリアと比較すると月額で大体1000円近く安くなっていると言えます。
 完全な通話定額となると、もしもシークスの1800円のプランや、IP電話になりますが、ニフティの子会社のMVNO「NifMo(ニフモ)」が提供している月額1300円のプランになります。
 料金比較したい場合は、当サイトの以下のコンテンツにMVNOの通話定額「かけ放題」の料金表がありますので、ご参照ください。

MVNOの通話定額「かけ放題」の料金比較


★音声の質はどうなの?

 問題は、音声の質ですが、音声通話の質に関しては、大多数のMVNOの通話方式はプレフィックス方式と言われており、一旦、自社の回線に転送した上で、一般の音声通話回線を通じて、相手に通話するという方式を取っており、通話している人同士は、いつもの通話と同じに感じると思いますが、見えないところで、通話回線を転送して通話しているので、大手キャリアの音声通話と比較すると、少々、通話の質は落ちます。
 ただし、実際に通話してみると、違和感などは一切ありません。

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