格安SIMのMVNO各社の通話し放題、カケホーダイを比較してみた

　格安SIMを提供しているMVNO各社では、最近通話し放題や、条件付き通話し放題といったように、通話に対するオプションサービスが増えてきた。高速通信料金を激安できることがメリットだったMVNOも通話にも付加価値を付け始めた。そこで、どういったプランを各社だしているのか比較してみた。


通話し放題やカケホーダイを比較してみよう
★ 本当の意味で通話し放題
★ 安いけど条件が付いたプレフィックス方式のかけ放題
★ IP電話を利用したかけ放題



　通話に関しては、今までドコモなどの大手キャリアが電気通信事業法などの兼ね合いで、いくつかの会社をひいきにできない理由から、通信回線の提供と通話回線の提供を行うだけで、通話し放題のようなサービスしやすい環境をMVNO各社には与えていない。いわば、通話にかんしては、大手キャリアにとって最後の砦なのではないかと思われていたのだが、ここにきて、格安SIMを提供するMVNO各社のユーザー獲得競争が激化し、通話に関してもMVNO独自の自社努力で、解決の道が開けてきた。
　通信SIMを利用したIP電話などではなく、音声通話回線を利用したかけ放題サービスをここにきて、複数社からリリースがあった。

　まずは、 DTIが行っている「でんわかけ放題」や、 U-mobileが提供している「U-mobile SUPER」などがそれにあたる。ただし、企業努力で行われているだけあり、完全な通話し放題とはならない 1回あたりの通話時間や、回数などに制限が設けられているなど、まだ、ユーザーは安心して、通話とはいかないかもしれないが、大きな前進だ。 キャリアで契約している人でも、通話に関してはライトプランと同じなので、分かりやすいといえる。

【音声通話回線を利用した通話し放題プラン比較】

MVNO	プラン名	月額	条件
DTI	でんわかけ放題	780円	5分以内の通話なら無料、回数無制限 オプション料金設定なので、SIMの料金は別になります。 5分以降30秒20円
U-mobile	U-mobile SUPER	2,980円/1GB	10分以内の通話・300回/月まで無料 10分以降30秒20円 3980円/3GB 5980円/7GB
Y!mobile	スマホプランS	2,980円/1GB	10分以内の通話・300回/月まで無料 10分以降30秒20円 3980円/3GB 5980円/7GB

　上述のかけ放題プランに似ているが、結論から言えば、やすけど、音声の質が落ちる方式で、スマホから固定電話やスマホへ直接通話するのではなく、通信事業者を間に入れることで、企業努力で通話量を安くしている方式ですが、間に通信事業者という中継電話を挟む方式で プレフィックスという形なのですが、 少々、音声の質は落ちますが、料金は安めの料金設定となっています。

【プレフィックス方式の通話し放題プラン】

MVNO	プラン名	月額	条件
楽天モバイル	5分かけ放題オプション	850円	5分以内の通話がかけ放題 5分以降30秒10円
FREETEL	FREETELでんわ 1分かけ放題	399円	1分以内の通話がかけ放題 1分以降30秒10円
	FREETELでんわ 5分かけ放題	840円	5分以内の通話がかけ放題 5分以降30秒10円
もしもシークス	かけ放題ライト 5分何度でもOK!	850円	5分以内の通話がかけ放題 5分以降30秒19.9円
	かけたい放題フル	1,800円	通話無制限

　いずれのプランもオプションサービスになるので、音声通話SIMの月額料金がここに加わります。



　上記にあるプランはいずれも音声通話回線を利用したプラン内容になっていますが、インターネット回線を利用した通話かけ放題プランもあります。料金は安いですが、電話番号は、新たに事業者から用意される070などから始まる番号に変わるので、ご注意下さい。ですが、メリットとしては、 音声通話SIMではなく、安いデータ通信専用のSIMで通話ができるといった、 基本プラン自体が安くなる といったメリットもあります。

【IP電話を利用した通話し放題プラン】

MVNO	プラン名	月額	条件
NifMo	NifMo でんわ	1300円	通話無制限

　こちらはオプションになるので、基本の通信プランと組み合わせる形になります。