格安SIMは通話に弱い?対策は無いの?格安SIM通話オプション徹底比較(2)

格安SIMは通話に弱い?対策は無いの?格安SIM通話オプション徹底比較(2)
 格安SIMでは通話料金に関するメリットは無いのか?というテーマに、前述の項では、skypeやLINEなどの無料アプリと、「050」から始まるIP電話について、メリットやデメリットをお伝えしました。
 ここでは、その続きになる、MVNO各社からリリースされている音声通話アプリのメリットやデメリット、人気の音声通話アプリの比較を行っています。また、誰もが気になる通話し放題のプラン内容などにもスポットを当ててみます。


格安SIMで通話料金をお得にする攻略法
skypeやLINEを利用して通話料無料(前ページ)
「050 plus」などのIP電話で激安価格で通話しよう(前ページ)
「楽天でんわ」などの音声通話アプリはどうなの?
格安SIMにも「通話し放題」があるって本当?


★「楽天でんわ」などの音声通話アプリはどうなの?


 最近、MVNO各社がリリースしている音声通話アプリはどうなのか?「楽天でんわ」や「みおふぉんダイヤル」、「BIGLOBEでんわ」など数多くアプリがありますが、一般のスマホの通話料が20円/30秒というものですが、これらを利用すると、会社によって多少の違いはありますが、大体10円/30秒という半額になると言うメリットがあります。IP電話と比較すると、やや高いですが、メリットもあります。
 まず、電話番号がそのまま使うことが出来るという点があり、固定電話にも緊急電話相手にも問題なく通話することが出来ます。また、電話回線を利用しているので、インターネット環境に依存することが無く、音声通話の質が担保されている点が大きなメリットと言えます。

【音声通話アプリのメリットやデメリット】
主なアプリ名 楽天でんわ・みおふぉんダイヤル・NifMoでんわ・通話料いきなり半額・BIGLOBEでんわ
メリット ・電話番号をそのまま利用できる
・通話料がほぼ半額
・音声通話回線を利用するので、質が担保されている
・固定電話や、携帯電話、緊急電話にも通話可能
・同じアプリ同士なら無料
デメリット ・IP電話ほど安くは無い
・skypeやLINEなら無料
・データ通信専用SIMでは利用できない、音声通話SIMでなければならないので、MVNOとの契約内容が割高


【音声通話アプリ比較】
アプリ名 MVNO名 料金
楽天でんわ 楽天モバイル 30秒10円
みおふぉんダイヤル IIJmio 30秒10円
通話料いきなり半額 FREETEL 30秒10円
BIGLOBEでんわ BIGLOBE SIM 30秒10円


★格安SIMにも「通話し放題」があるって本当?


 最近では、いくつかのMVNOから、通話し放題のアプリが登場してきました。ただし、完全な通話し放題ではありません。「通話開始から10分間であれば、月300回通話し放題」といったような条件が付与されています。
 どの位の頻度電話をするのか?1回の電話でどのくらいの時間話すのか?これらがカギとなります。指定した時間をオーバーしてしまった場合は、オーバー分に関しては、上述の項にある通話アプリと同様に、30秒10円という割安価格、つまり、一般の通話の半額で通話できます。
 各社条件部分が細かく異なるので、以下の通り比較してみましたので、参考にしてみてください。

【かけ放題プラン比較】
アプリ名 MVNO 月額料金 通話し放題の内容 上限超過した場合
NifMoでんわ NifMo 1,300円 通話無制限  
かけ放題ライト もしもシークス 850円 5分間であればかけ放題 30秒10円
かけ放題フル もしもシークス 1,800円 通話無制限  
FREETELでんわ1分間かけ放題 FREETEL 399円 1分間であればかけ放題 30秒10円
FREETELでんわ5分間かけ放題 FREETEL 840円 5分間であればかけ放題 30秒10円
  
 ここで注意すべきは、ニフティのMVNOサービス「NifMo」です。NifMoのサービスだけIP電話。つまりインターネット電話になるので、警察、消防などの緊急電話や、0120等で始まるフリーダイアルなどには、発信することができないので、ご注意ください。また、インターネット回線を介するので、インターネットの環境が安定していない場所での通話は不向きです。逆に通信環境が安定していれば、質の高い通話が可能です。
 その他は、音声通話回線を利用して通話するので、そういった懸念はありません。