MVNOサービス「NifMo(ニフモ)」の「NifMoでんわ」で通話し放題

MVNOサービス「NifMo(ニフモ)」の「NifMoでんわ」で通話し放題

 大手プロバイダのニフティの格安スマホサービスの「NifMo(ニフモ)」から通話し放題の新サービス「NifMoでんわ」がリリースされました。月額1,300円で通話し放題と言った内容です。サービスの仕組みとメリット、デメリットを紹介していきます。


◆MVNOサービスのボトルネックは通話

 格安スマホの特長は、ご存知の方もいるだろうが、あくまで3G,4G,LTEと言われている高速通信のパケット通信料が安くなると言ったものです。通話に関しては、どのMVNOでも20円/30秒という内容になっており、ドコモなどの大手キャリアと比較しても、取り立てて安い訳でも、高い訳でもありません。
 しかし、キャリアの通話プランには、「カケホーダイ」といったように、通話に関しては、色々なプランを用意できていますが、MVNOには、そういったサービスは現状、存在していません。


◆「NifMoでんわ」の特長

 「NifMoでんわ」は、いわゆるIP電話サービスです。月額1300円で通話し放題というのは、他社には存在しておらず、料金面でのメリットは非常に高いと言えます。
 また、このサービスを利用するには、通信専用のSIMではなく、通話タイプのSIMが必要で、各プランに700円を加えた金額が必要になります。
 「NifMo(ニフモ)」の通信プランは3種類で月間3GB、5GB、10GBのプランがあり、音声通話SIMと、「NifMoでんわ」の組み合わせプランでは、以下のようになります。
【「NifMoでんわ」を利用した場合の毎月の合計費用】

通信量 月額通信料 通話SIM SMS NifMoでんわ 合計金額
3GB 900円 700円 150円 1,300円 3,050円
5GB 1,600円 700円 150円 1,300円 3,750円
10GB 2,800円 700円 150円 1,300円 4,950円


 上記の表をご覧のとおり、通話を含めたトータルでかかる費用を考えると、かなり魅力のあるサービスになってきていますね。
 また、同じ「NifMoでんわ」アプリを利用しているユーザー同士であれば、通話料無料で通話することが出来ます。

◆「NifMoでんわ」の問題点

 確かに安い料金で通話ができるというのは、圧倒的な魅力であることに変わりないが、いくつか気にすべき点も存在している。
【インターネット電話であること】
 IP電話の利点でも欠点でもありますが、インターネットの環境が整っていないつながりにくいところでは、通話が聞き取りにくい、話が届きにくいといった問題があります。ただし、逆に、環境が良い場所では、かなりクオリティの高い通話ができます。
【通話できない番号がある】
 一般の固定電話や、携帯電話などには、問題なく通話することが出来ますが、フリーダイヤルや、ナビダイヤルや110番、119番と言った緊急電話先には、通話することができません。
 どうしても、こちらに通話したい場合は、「NifMoでんわ」ではなく、通話SIMで通常の電話をする必要があります。
【電話番号を引き継げない】
 元々利用していた電話から、ニフモに乗り換える際に、電話番号を引き継ぐ、ナンバーポータビリティサービス(MNP)を利用することはできますが、これは、あくまで、このスマホのSIMを通じての通話でなければならず、「NifMoでんわ」はインターネット電話なので、通常の通話回線と異なるため、電話番号を引き継ぐことはできません。別の番号が用意されてしまいます。
【通信量に注意】
 通話SIMが必要なサービスですが、実際に通話する際は、インターネット電話なので、通信量がかかります。3分程度の通話で1.5MBを要してしまいます。
 ニフモは全国のBBモバイルポイントであれば、無料で公共無線LANを利用することが出来るので、極力自宅や会社、学校などのWi-Fiまたは、こういった無線LANの利用を心がけることを推奨します。


◆「NifMoでんわ」の設定方法

 上述の通り、メリットやデメリットを理解いただけましたでしょうか?価格を取るか、デメリットで躊躇するか。
 では、設定方法は簡単なのか?
 非常に簡単です。専用アプリをインストールするだけです。Android、iOSに対応していますまた、スマホに入っているアドレス帳と同期することが出来るので、インストール後に通話先を入力していく必要がありません。
 また、海外向けのかけ放題プランもあり、こちらは、月額2,700円で利用することが出来ます。

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