FREETEL(フリーテル)で「でんわでパッとMNP」

FREETEL(フリーテル)で「でんわでパッとMNP」

  格安スマホで人気急上昇中のMVNOサービスの「FREETEL(フリーテル)」は、常にリリースネタで事欠きません。家電量販店大手の「ヨドバシカメラ」で、格安SIMの売上ナンバーワンを連続して獲得したり、また、その結果、増え続けるユーザーに対して、通信環境の改善が必要と思えば、スグに毎月、通信網の増強をリリースしてみたり、と、年中新サービスを提供してくれている「FREETEL」は、今回、「でんわでパッとMNP」をリリースしました。このサービスの特長とは?


◆店舗でなくても簡単にMNP開通

 「FREETEL」がリリースした「でんわでパッとMNP」ですが、見ての通り、契約会社を変更しても、電話番号を引き継げるナンバーポータビリティについての新サービスです。基本的には、ナンバーポータビリティを利用したい場合は、元々、ドコモショップなど、元々利用していた携帯会社のショップにて、解約予定である旨と、ナンバーポータビリティを利用したい旨を伝えます。すると、ナンバーポータビリティの予約番号を貰うことが出来ます。
 その後、MVNOのオンラインサイトで、通話可能なSIMカードを購入します。購入後3日程度で手元にSIMカードが届きます。とどいたら、オンラインでMNPを申請するか、専用ダイヤルに電話して、MNP開通手続を行います。申請後大体、3日から7日程度でナンバーポータビリティが完了します。
 なんとも、時間のかかる内容になっていました。
 FREETELでは、今年の夏ごろに、ヨドバシカメラの店舗でSIMを購入した人に関しては、即日でMNPが完了すると言ったサービスを提供していましたが、店舗が近くに無い地域では、オンラインで申請手続きをして、承認されるのを待つしかありませんでした。
 しかしながら、今回のFREETELの「でんわでパッとMNP」を利用すれば、手元にSIMカードが届いていれば、いつでも好きなタイミングでMNPを開通させることが出来ます。専用のダイヤルに電話すれば、即、電話番号を引き継いで通話サービスを利用することが出来ます。


◆「でんわでパッとMNP」の意外なメリット

 SIMカードが手元に届いて、好きなタイミングで、つまり、即MNPができるという事のメリットは、単純に電話番号の引き継ぎがスグにできるという事だけではないです。本来申請してから3日程度、遅くて7日程度開通に時間を要するのが、MVNO各社のスタンダードですが、これがスグに開通出来無い事による機会損失と申しますが、問題が発生することがあります。
 例えば、良く聞くのが、MVNOと契約する際にMNPを選択するのであれば、オプション契約で転送ダイヤルや、留守番電話などを設定しておけば、通話開通するまで凌ぐことができるのではないか?と誤解されている方がいますが、転送ダイヤル設定も、留守番電話設定も、MNPが開通するまでは、効果がありません。
 最初に手元に届いた通話対応SIMは、通話ができるSIMというだけであって、引き継いだ電話番号が登録されているわけではありません。電話番号が紐づいたSIMが転送電話を行ったり、留守番電話の窓口になるわけで、MNP開通後でなければ、意味を成しません。
 ですので、電話番号に紐づくサービスである、SMS(ショートメッセージ)の受信もできないです。開通後に、それまでの空白期間中のメッセージを一気に受け取れるのではないかと勘違いされている方がいますが、サーバーに管理されているメールアドレスに送るメールと異なり、あくまで電話番号に紐づいているので、開通ができるまで受信をすることはできません。
 こういった問題を考えると、FREETELが今回リリースした「でんわでパッとMNP」のメリットが理解できてくると思います。2台目として格安スマホを利用したいと言ったニーズであれば、問題ないですが、メイン端末として、今までの電話番号を引き継いで利用したいと言った場合は、要注意です。