ワイヤレスゲート、TSUTAYAのTONEも「ポケモンGO」専用?

ワイヤレスゲート、TSUTAYAのTONEも「ポケモンGO」専用?
 7月下旬にリリースされた任天堂の人気ゲーム「ポケモン」のAndroid、iOSアプリ「ポケモンGO」のリリースに併せて格安SIMを提供しているFREETEL(フリーテル)、DTI SIMなどが専用サービスや端末をリリースする中、今度はワイヤレスゲート、TSUTAYAが扱うTONEなども、専用端末のリリースを開始した。


MVNO各社が狙う「ポケモン GO」市場
FREETEL、DTI SIMの「ポケモン GO」プラン
ワイヤレスゲートの「ポケモン GO」プラン
TSUTAYAのTONEの「ポケモン GO」プラン
各社のプランの懸念事項や気になる問題点


★FREETEL、DTIの「ポケモン GO」プラン

 最初に名乗りを上げたのが、「ポケモン GO」をリリースした翌日に発表したドリームインターネットが扱うMVNOサービスのDTI SIMだ。DTI SIMは、「ポケモン GO」をプレイする際に発生する高速パケット通信にかかる費用を無料にするといった内容だ。また、DTI SIMに遅れること数日で、次にリリースがあったのが、ヨドバシカメラなど大手家電量販店に大きなブースを持っているFREETEL(フリーテル)だ。
 FREETELも同様に、専用プランを用意した。内容は、DTI SIMと同じく、ポケモンGOを利用する際に発生する高速通信の費用を無料にするといった内容だ。ただし、FREETELの場合は、ゲーム時の高速通信量だけにフォーカスしたプランの発表だけではなく、スマホ端末に関しても言及した。
 ポケモンGO は、操作する主人公の位置は方向、向きを実際の自分のスマホを持っている方向を意識しながら、手に入れるモンスターキャラクターや、アイテムを取得していくのだが、正直、GPSが正確かと言えば、精度に欠ける事でストレスを感じるユーザーも少なくないが、ジャイロ機能を搭載したFREETELの「麗(REI)」というスマホ端末は、この機能のおかげで、この方向に関する精度を向上している旨をリリースして、「ポケモン GO」を利用するにふさわしい端末として、発表を行っている。端末にフォーカスしたリリースは今のところFREETEL1社だけだ。


★ワイヤレスゲートの「ポケモン GO」プラン

 「ポケモン GO」のリリースから5日後に新たに発表したMVNOが、ワイヤレスゲートだ。こちらも、DTI SIMと同様に、ゲーム中に発生する高速通信の費用を無料にするといった内容でリリースした。


★TSUTAYAのTONEの「ポケモン GO」プラン

 CDやDVDレンタル市場において業界第1位のTSUTAYA(ツタヤ)が展開するMVNOサービス「TONE(トーン)」では、特に「ポケモンGO」専用という言い方はしていないですが、スマホのバッテリーの持ち時間を従来の約2倍にするソフトウエアを更新するというリリースがあった。
 「ポケモンGO」は、オンラインでGPSとともに、常時オンライン接続で楽しむゲームなので、ゲーム時のインターネットの使い放題もうれしいですが、問題は何といっても、バッテリーです。予備充電の為のバッテリーを持ち歩く人がいるくらいです。常時オンラインでGPSを利用するので、電池の持ちがどんどん減っていくという問題点があります。
 そう考えると、このTONEのリリース内容は、ちょっと気になりますね。
 もちろん、利用するスマホをバッテリーが4000mAh程度のスマホにするとか、バッテリーを交換できるタイプのスマホを購入して利用すれば、問題解決に少しは寄与しますが、こういったリリースがあるのは、嬉しいかもしれませんね。


★各社のプランの懸念事項や気になる問題点

 各社、上述の通り「ポケモン GO」のリリースに併せて、ユーザー支持率の高さもあって、専用のプランを用意してきましたが、もちろん、これだけを判断材料に、2台目の格安SIMとして、どこを利用するか、MNPを利用して、どこに契約を変更するかといった判断をされることも良いですが、気になるのは、安定的な通信速度ですね。
 アプリ提供元のサーバーアクセス集中で重くなるくらいなので、MVNOサービス各社、専用プランなどを用意してくれるだけではなく、アクセスが集中した際に、通信速度はどうなのか?そこら辺の発表も気になるところですね。
 せっかく良いプランで利用しても、アクセス集中で重くなったら、楽しいゲームも楽しくなくなっちゃいますよね。

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