2月29日まで延長!DTI SIMの半年間無料キャンペーンの落とし穴

2月29日まで延長!DTI SIMの半年間無料キャンペーンの落とし穴

 業界最安値という言葉を謳い文句に、新規のユーザーを数多く獲得しているMVNOサービス株式会社ドリーム・トレイン・インターネットが運営している「DTI SIM」が昨年から実施していた、「DTI SIM 半年タダでお試し!キャンペーン」の期間延長を1月13日に発表した。DTS SIMのSIMカードを契約すると、半年間は無料で利用できるというものだ。しかも、今回、かなり好評だったことがあり、DTSは、期間を延長して先着5,000名をさらに追加して、2月29日までに契約したユーザーに対して半年間無料で利用できるというものだ。
 しかも、今回ですが、通信環境を倍増させての実施と言うのが、安心感もありますね。


◆通信環境が重要

 どこのMVNOサービスも「ドコモの回線を利用」とか「auの回線を利用」といったように、大手の通信会社の通信環境を利用できるという事をアピールして、「つながる感」という安心感を提供していますが、これは、繋がるエリアの事であって、高速通信を安定的に利用できるというものではありません。その為に、速度のスペックに「最大」といった文字を記載した上で、速度を記載しています。
 では、安定的に高速通信を利用できるかどうかの目安はどこにあるのか?といった話ですが、これは、一般のユーザーには正直分かりません。要は、高速通信を利用している利用者数以上の通信環境が整っているか?という事です。バケツがあって水が入りますではなく、バケツはどの位の大きさで、水がバケツにどの位はいるのか?という点が重要で、バケツの大きさ以上に水が入れば、バケツとしての機能を果たさないという意味です。
 ですので、MVNOがドコモなどの大手の通信会社からどれだけの通信網を借りているのか?また、その通信網に対して、どれだけのユーザーが高速通信を利用しているのか?といった話です。
 ですが、この点は、MVNO各社が公開していません。そういった意味で、今回のDTS SIMの発表にある「回線倍速」も同時に発表していることは心強い。無料で利用できても、高速通信を利用できないのは意味がありません。
 ちなみに、よく利用する携帯電話のバンド数の数などがトピックスとして上がってくることもありますが、これは、どの周波数を拾うことが出来るのか?と言った意味で、もちろん、対応している周波数、つまりバンド数が多い事には越したことがありませんが、幾らバンド数が多いスマホを利用しても、そもそも回線を提供してもらっている契約しているMVNOの通信網が弱ければ、意味がありません。


◆「DTI SIM 半年タダでお試し!キャンペーン」の具体的な内容と注意事項

 今回の内容ですが、「DTI SIM」では、通話SIM、SMS対応SIM、データ通信専用SIMの3種類があり、それぞれ、月間の高速通信量のプランが、1GB,3GB,5GB,10GBのプランが用意されており、この中の3GBのプランのみが半年間無料のキャンペーンの対象となります。
 ただし、注意事項もあります。ここが肝心ですね。まず、このキャンペーンは月額料金が無料となるというだけで、初期費用である回線を開く為の事務手数料3,000円はかかります。これは、どこのMVNOと契約しても、同様ですので、妥協できる部分です。
 また、通話SIMや、SMS対応SIMに関しては、このキャンペーン自体が通信料金を無料としているキャンペーンなので、通話料20円/30秒や、SMSの通信料金は発生します。今回のキャンペーンの全体像についても注意事項としては、通話SIMの場合は6か月無料ではなく2か月の無料となります。データ通信専用のSIMや、SMS対応SIMに関して6か月無料となります。
 最後に、このキャンペーンに契約すると最低契約期間があり、12ヶ月の最低利用期間があるという事です。ちょっと、あざとさも感じますが、6か月の無料期間後に、6か月は利用しなくてはならないということです。もし、最低利用期間以内に、解約してしまった場合は、9,800円の契約解除料が発生します。ただし、音声通話SIMの場合は2か月の無料期間中の解約手数料は無料となります。
 完全無料には裏がありますが、音声通話SIMで契約して、通信状況を確認して、使えるようであれば、契約すると言うのも手かもしれませんね。

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