購入したスマートフォンを設定してみよう。

購入したスマートフォンを設定してみよう。

 ここでは、格安SIMを販売している業者であるMVNOの一つである「OCNモバイルONE」を例に、実際にSIMカードを取り付けて、使用するまでの操作を確認してみます。
 OCNのサービスは月額900円で、MVNOの中では一般的な設定と言えます。下りの最大速度は150Mbps、1日の制限が110MBまでで、これを超えると200kbpsになります。ただし、設定の変更で付き1GBまで増量するなど、柔軟な使い方をできるのが特徴です。
 Xperiaの人気のスマホ「acro HD SO-03D docomo」で、実際に設定をしてみます。中古市場では大人気のスマートフォン端末の一つです。


◆SIMカードのサイズを確認しましょう

 SIMカードには、「標準」、「マイクロ」、「ナノ」の3種類のサイズが存在しています。SIMカードを入手する前に、まずは自分が使用したいスマートフォンにセットすることが出来るSIMカードのサイズを確認しておきましょう。SIMカードを用意したにもかかわらず、サイズが異なると、スマートフォンに差し込むことが出来ません。
 SIMカードのサイズを確認するには、スマートフォンのメーカーウェブサイトなどで、スペック表を確認してください。もし、なかなか、見つからないといった事があれば、Google検索で「機種名 SIMサイズ」で検索をしてみましょう。
 今回事例で使用させていただく「Xperia acro HD SO-03D docomo」のSIMのサイズは「標準SIM」サイズです。検索するなら「Xperia acro HD SO-03D docomo SIMサイズ」でGoogle検索すれば、スグに出てきます。
 購入したスマートフォンのカードスロットを見ても、サイズは分かりづらいので、必ずインターネットの情報などで確認しておきましょう。


◆SIMカードを購入する

 購入を検討しているスマートフォンに適合するSIMカードのサイズが理解できたところで、SIMカードの入手、購入について説明していきます。MVNOのサービスを提供している会社のウェブサイトを見ると、購入方法が記載されています。
 OCNの場合、インターネットのショッピングサイトや家電量販店などで購入することが可能です。今回は、Amazonで購入してみました。割引の適用により、初期費用を抑えることができました。


◆インターネットで端末情報を登録する

 Amazonで購入した場合、翌日から数日以内にはSIMカードの入ったSIMパッケージが届きます。パッケージの梱包を開けると、クレジットカードサイズの台紙を含んだカードが入ってきます。このカードにSIMカードが埋め込まれているので、実際使う時には取り外します。
 SIMカードが入っていることを確認したら、インターネットで端末情報を登録します。この手続きには、パソコンが必要です。もし、自宅になれば、友達の家でパソコンを借りるなどして、登録しましょう。


◆スマートフォンにSIMカードを挿す

 端末情報の登録ができたら、スマートフォンにSIMカードを挿します。
 まずは、クレジットカードのカードからSIMカードを取り外します。この時、金属の面に指先で触れないように注意してください。
 トレイは側面の窪みにピンを差し込んで、トレイをスマホ端末から取り出して、SIMカードを取り外したら、スマートフォンに差し込みます。カードの表と裏を間違えないように注意してください。SIMカードを挿しても、スグに使用できるわけでは無いです。設定が必要になります。


◆設定画面

 設定方法は、MVNOのサービスを提供している会社のサイトで確認をすることが出来ます。ただし、OSの種類やバージョン、端末の機種によって設定方法が異なります。
 まずは、自身が購入した端末の種類に応じた設定方法を確認しておきましょう。契約したMVNOの公式ページに設定方法は記載されていますが、もし、自分が使用している端末の設定情報が記載されていなくても、OSのバージョンが同じであれば、設定方法はほとんど同じなので、参考にすることが出来ます。


◆中古端末の場合はアップデートしてから設定しましょう

 中古の端末を購入した場合、中に入っているOSが古いバージョンであることがありますので、アップデートを確認しましょう。アップデートをすることで、最新の機能や作業環境を利用することが可能です。一方で使えなくなる機能や不具合が起こる可能性もあるので、そんな場合に備えて、事前にインターネットで「機種名 アップデート」といったワードで、Google検索をして、そもそも、現在のOSにアップデートがあるのかどうか?また、アップデートがあった場合は、どういう機能が追加されるのか?無くなる機能は何かをしっかり把握しておくことが重要です。


◆スマートフォンに設定してみよう

 設定の確認ができたら、スマートフォンの設定画面で、接続に必要な情報を入力していきます。ここではAndroid端末とiOSの一般的な設定方法に関して、説明していきます。
 実際の設定に関しては、契約したMVNO各社のページで確認することが可能です。
 ここでは端末ごとに手順を確認していきます。
 設定内容は、購入したSIMカードのパッケージまたは、パッケージの中の書類に記載されているので、パッケージを準備しておきましょう。
 また、オンラインで設定をするので自宅などWi-Fi環境下で実施しましょう。

【Android端末2.3.7の場合】
1、ホーム画面で「アプリ一覧」アイコンをタップ
2、「設定」アイコンをタップ
3、「設定」画面が表示されたら、「無線とネットワーク」をタップします。続いて、「モバイルネットワーク」をタップします。
4、「アクセスポイント名」をタップしてください。
5、「APN」画面が表示されます。本体の「メニュー」ボタンをタップして、「新しいAPN」を選択して下さい。
6、「アクセスポイントの編集」画面が表示されます。ウェブページの下表を参考に、該当する項目を入力していきます。

★LTE利用可能なスマホの場合

名前 任意の名称を入力(事例:ocn)
APN lte-d.ocn.ne.jp
ユーザー名 OCNの認証IDを入力 認証IDに@がある場合は、@以降も入力
パスワード OCNの認証パスワードを入力
認証タイプ 「CHAP」を選択します


★3Gスマホの場合

名前 任意の名称を入力(事例:ocn)
APN 3G端末用:3g-d-2.ocn.ne.jp
ユーザー名 OCNの認証IDを入力 認証IDに@がある場合は、@以降も入力
パスワード OCNの認証パスワードを入力
認証タイプ CHAP(推奨)/ PAP

7、入力が完了したら、本体の「メニュー」ボタンをタップして、「保存」をタップします。
8、「APN」画面に戻ったら、設定したアクセスポイント(ここでは「ocn」の「〇」をタップして選択すれば、設定完了です。)

【Android4.0の場合】
1、ホーム画面で「アプリ一覧」のアイコンをタップ
2、「設定」アイコンをタップして開く
3、「設定」の画面を開いたら、「無線とネットワーク」を開いて、「その他」をタップ
4、「モバイルネットワーク」をタップして開く
5、「データ通信を有効にする」がチェックされていない場合は、チェックを入れてください。また、その後、「アクセスポイント」をタップします。
6、「APN」画面が表示されます。右下の「メニュー」ボタンをタップして、「新しいAPN」を選択してください。
7、「アクセスポイントの編集」画面が表示されます。SIMカードの箱や同梱されている書類を参考に、記入していきます。MVNOの公式サイトを参考にする場合もあります。以下は、事例です。

★LTE利用可能なスマホの場合

名前 任意の名称を入力(例:ocn)
APN lte-d.ocn.ne.jp
ユーザー名 OCNの認証IDを入力 認証IDに@がある場合は、@以降も入力
パスワード OCNの認証パスワードを入力
認証タイプ 「CHAP」を選択します


★3Gスマホの場合

名前 任意の名称を入力(事例:ocn)
APN 3G端末用:3g-d-2.ocn.ne.jp
ユーザー名 OCNの認証IDを入力 認証IDに@がある場合は、@以降も入力
パスワード OCNの認証パスワードを入力
認証タイプ CHAP(推奨)/ PAP


【iOS7.1の場合】
 アンドロイドよりも少々面倒です。設定するには、パソコンに構成ユーティリティをインストールして、iPhoneとパソコンをUSBケーブルで接続する必要があります。登録に必要な「構成プロファイル」の作成は、構成ユーティリティから行う必要があります。詳細はOCNのサイトで確認ができます。
1、パソコンから、OCNのサイトで、「動作確認済みデータ一覧」で、「Ios7.1」の「設定方法」をクリックします。設定方法を記述したPDFをダウンロードします。
2、PDFをダウンロードできたら、2ページ目に記載されている「構成ユーティリティダウンロードサイト」のURLの部分をクリックして下さい。
3、ブラウザソフトが起動して、「構成ユーティリティダウンロードサイト」が開きます。開いたら、「ダウンロード」をクリックしてください。
4、ダウンロードしたファイルをダブルクリックして、指示に従ってインストールを実行していきましょう。
5、構成ユーティリティのインストールが完了したら、パソコンとiPhoneをUSBケーブルで接続します。このとき、機器同士の信頼を確認するアラートメッセージがiPhoneに表示されるので、「信頼する」を選択してください。
6、画面右上にある「新規」をクリックします。最初にダウンロードしたPDFファイルの情報を確認しながら、名前と識別子を入力していきます。
7、APNを選択したら、PDFファイルに記載されている内容を見ながら、アクセスポイント名、ユーザ名、パスワードを入力していきましょう。
8、デバイスの一覧から、「iPhone」を選択し、「構成プロファイル」タブを選択します。「インストール」をクリックしてください。
9、iPhoneの画面に「プロファイル」が表示されているので、この画面に出ている「インストール」をタップして、インストールを実行します。
10、iPhoneのホーム画面の「設定」をタップし、設定画面の「モバイルデータ通信」をタップします。「LTE回線を使用」をオンにしておきます。これで設定完了です。

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