格安SIMへの乗り換えで電話番号はどうなるの?

格安SIMへの乗り換えで電話番号はどうなるの?

大手携帯キャリア間のスマートフォンの乗り換えであれば電話番号を変更せずに乗り換えができる制度が利用できますが、大手携帯キャリアとは異なる通信事業者であるMVNOの格安simに乗り換えをする場合、電話番号が変わってしまうことを懸念して乗り換えの決心ができない人も大勢います。

大手携帯キャリアから格安simへ乗り換えをする場合、番号を変えずに移行できるのかや乗り換えをする際に抑えておきたいポイント、注意点などを解説していきます。





MNPで大手キャリアからでも格安SIM同士の乗り換えも電話番号はそのま

結論から申し上げますと、大手携帯キャリアから大手携帯キャリアへ乗り換えをする場合も、大手携帯キャリアから格安simへ契約を変える場合、格安simから大手携帯キャリアへ契約を変更する場合、格安simから格安simへ契約を変更する場合のいずれのケースでも電話番号を変更せずに会社を変えることができます。

現在の契約を解約する場合に、通常の解約ではなくMNP制度を利用して解約をし、新規契約の際にはそれまで契約していた会社に発行してもらったMNP予約番号を入力して契約することで、それまで利用していた電話番号を引き続きでの契約が可能となります。

なお電話番号を変更したい場合には、通常の方法で解約を行い新規契約をすれば大丈夫です。



電話番号の引継ぎ方法(MNP)

電話番号を引き継いで格安simへ乗り換えをする場合、現在契約している大手携帯キャリアにMNP予約番号を発行して貰う必要があります。

なおMNP予約番号の取得方法ですが、現在契約している携帯電話会社によって多少の違いはあるものの、概ね手続きや手数料などは共通しています。

例えばauの場合ですと、サポートセンターに電話をするかauショップに来店して手続きを行うことでMNP予約番号の発行が可能です。

いずれの方法でも予約番号取得で手数料が請求されることはないので、自分が利用しやすい方法で手続きを行いましょう。

MNP予約番号の取得には手数料はかかりませんが、実際に乗り換えをする際には3,000円程度の手数料がかかるので注意が必要です。



ただしメールアドレスは引き継げないので要注意

大手携帯キャリアからMVNOへ乗り換えをする場合、電話番号の引き続きは可能ですが、現在利用しているキャリアメールの引き続きはできないので、事前に新しいアドレスを取得しておくなどの工夫が必要です。

既にiphoneなどのスマートフォンを利用している場合には、メッセージアプリやLINEなどのSNSを利用することで代用が可能となります。また格安simでメールを行う際には基本的にPCメールを利用することとなるので、これのきっかけにキャリアに関係なく利用できるGmailなどのメールアドレスを取得しておくのも有効です。

GmailはiphoneやAndroidで公式アプリが配信されていますし、セキュリティも整っているのでおすすめです。



データ専用SIMには電話番号を引き継げないので要注意

格安simは大別すると、090や080の電話番号での音声通話ができる音声通話SIMと電話機能はなくインターネットのみ利用可能なデータ専用SIMがあります。音声通話SIMを契約する場合にはMNP制度を利用して番号の引き継ぎができますが、データ専用SIMでは番号の引き継ぎができない点を理解しておきましょう。

例えば現在auと契約してiphoneを利用しており、引き続きiphoneをメインの端末として利用したい場合、MNP制度を利用して番号を引き継いで使えますが、iphoneをサブ端末として利用することを考えていて、番号がないデータSIMを契約した場合にはそれまでの番号は消滅することとなります。

メインの端末を移行する場合にはできる限り音声通話SIMを契約しましょう。