格安SIM(MVNO)への契約変更の際の確認・注意事項

格安SIM(MVNO)への契約変更の際の確認・注意事項

 当サイトでもよく触れていますが、現在、ドコモやauなどの大手キャリアから、格安SIMを販売しているMVNOに契約を移している人が増えています。ただし、MVNOとは何か?という事を理解せずに契約変更しているので、トラブルも増えています。契約を変更する前に事前に把握しておくべきポイントを紹介します。


格安SIMを利用する前に知っておくべきこと
格安SIMを取り扱うMVNOは大手キャリアとは別法人
MNPをする際のフローを改めて確認


★格安SIMを取り扱うMVNOは大手キャリアとは別法人

 MVNOの広告などを見ると、「ドコモの回線を使っているから安心」といった表記があり、値段の安さもあり、同じドコモの回線を利用できるのであれば、格安SIMにしよう。という理由で契約を変更される人も増えていますが、その結果、色々な誤解が生じています。
「格安SIMに契約変更したら、自分でキャリアとの契約を解除するの?」
 という問い合わせであったり、トラブルが増えています。ドコモの回線を利用しているから、ドコモとの契約はそのままでもよいのではないか?とか、格安SIMをサービス提供しているMVNOが、契約者とドコモなどの大手キャリアとの契約を解除してくれるのではないか?といった誤解が生じており、こういった問い合わせが増えているようです。

 大手キャリアとMVNOは別法人です。ドコモ回線を利用しているといっても、それは、ドコモから回線をMVNOが購入して、販売しているので、契約する先は、MVNOになります。
 また、そういった理由で、全く別法人なので、MVNOが勝手に、顧客と大手キャリアとの契約を解除することはありません。

 特に多いのが、ワイモバイルとソフトバンクでしょうか?ワイモバイルはソフトバンクが作った格安SIMサービスですが、別法人になるので、切り替える際は、しっかり自分で解約手続きをして、契約変更をする必要があります。

 どうように、auの回線を利用しているUQ mobileも同様で、auユーザーがUQ mobileを利用する際も、契約の変更手続きを行う必要があります。同じ会社に見えてしまう人もいるでしょうが、別法人であり、しっかり契約を確認する必要があります


★MNPをする際のフローを改めて確認

 格安SIMを提供するMVNOの大多数は、電話番号の引継ぎサービスである電話番号ナンバーポータビリティ(MNP)を利用することができます。このフローは、先ほどの説明でご理解いただいているかと思いますが、格安SIMに契約を変更したい場合、電話番号もそのまま利用したいといった場合は、大手キャリアとMVNOは別法人なので、MNPの手続きが必要になります。
 MNPの手続き自体はそれほど、難しくありません。過去に、ドコモからauなど大手キャリア同士で、MNPを利用して、契約を変更したことがあれば、やり方は同じなので、簡単です。
 契約したいMVNOを見つけたら、まず、そのMVNOがMNPに対応しているかどうかを事前に確認しましょう。大多数のMVNOがMNPに対応しているのですが、たまに、対応していないMVNOがあるので、ご注意ください。

 MVNOのフローは簡単です。現在契約しているキャリアショップとオンラインで手続きが可能です。キャリアショップで手続きすると3000円(税別)の手数料が取られてしまうので、オンラインで手続きをすれば、無料で申請ができるので、オンラインで申請されることをお勧めします。
 申請すると、MNP予約番号を貰えるので、この予約番号をもって、MVNOの店舗で契約の手続きをしても良いですし、オンラインで行う場合は、契約手続きの途中で、MNPを利用するかどうかの項目があるので、利用するにチェックを入れて、キャリアから発行された予約番号を入力して、契約をすれば、今まで利用していた電話番号を格安SIMでも利用することができます。
 また、開通するまでは、格安SIMで契約した留守番電話や、転送電話は利用できないので、注意してください。