イオンモバイルから月1980円で24時間国内電話カケホーダイ

イオンモバイルから月1980円で24時間国内電話カケホーダイ
 全国にショッピングモールを抱えるイオングループが実施している格安SIMサービス(MVNO)、イオンモバイルから月額1980円で、24時間いつでも、国内通話し放題のプランをリリースした。このサービスの特長やメリット、デメリットを見ていきます。



「イオンモバイル」の国内通話カケホーダイプランってどうなの?


そもそもMVNO各社には、通話に関するメリットがあるプランが少ない

 格安SIMを提供しているMVNO各社には、ほとんど、通話に関するメリットを提供して売るサービスやプラン設定が少ないのが現状だ。これは、格安SIMのサービスの特長というか仕方のない部分ではあるのだが、格安SIMはそもそも、3G,4G,LTEといった高速通信に必要な月額料金を、ドコモやauなどの大手キャリアの月額よりも半額以下で利用できるという高速通信に関するメリットを提供している。
 しかも、大手キャリアの通信網を利用しているので、全国の通信カバー率なども安心だ。しかしながら、通信に特化して、提供されているサービスなので、音声通話に関しては、大手キャリアのように、「カケホーダイ」といったようなサービス提供はなされていない。一般の携帯電話の通話料金と同じく、30秒20円で提供されているのが一般的だ。


イオンモバイルのカケホーダイプラン

 イオンモバイルは、上述のようなMVNOの通話プランの市場の中、通話し放題をリリースした。オプション扱いになるので、月に何ギガの高速通信を利用するのかといったような、通信プランを選択して、オプションで月額1500円の「050かけ放題」プランに加入するだけです。
 ちなみに、最安値はデータ通信プランの月1GBの480円の月額プランがあるので、一番安くて、1980円の月額で、サービス利用ができるという事になる。
 どれだけ安いか、ドコモ、ソフトバンク、auのかけ放題プランと比較すると、以下のようになる。

 

ドコモ/au/softbank

イオンモバイル

カケホーダイ

2700円

1500円

高速通信

3500円/2GB

480円/1GB

月額合計

6200円

1980円

 税別での月額料金を比較してみた。ドコモやau、ソフトバンクには月1GBのプラン設定が無かったので、2GBの料金を掲載してみましたが、月額料金が半分どころか1/3になっている点が特徴的だ。


★今回のプランの問題点やデメリット

 ただ、安さだけにスポットを当てると、今回のイオンモバイルのかけ放題は、とても良いプラン内容に見えてきますが、問題点もあります。実は、安いですが、音声通話回線を利用しているわけではないんです。一般家庭の固定電話にも、他社の携帯電話などにも、問題なく通話することができますが、これは、いわゆるインターネット電話、IP電話と言われる類で、050番号を設定されて、その番号から発番します。
 ですので、他社からイオンモバイルに切り替える際は、MNPを行って電話番号を引き継いでも、かけ放題を利用する場合は、050から発信するという事になります。また、通話の質も、インターネット環境が整っていれば、音声通話の質もかなり良くなりますが、不安定な場所では、一般的な音声通話回線と比較すると、質の悪い通話になるといった問題点もあります。
 ですので、攻略法としては、この月額480円の1GBのSIMはデータ通信専用のSIMになるので、480円よりは、少々高くなりますが、音声通話のSIMプランで契約して、このカケホーダイプランを選択して、自分からかけるときは050にして、着信はMNPで引き継ぐ音声通話回線を利用するという方法が落としどころになるかと思います。
 ただし、楽天モバイルやワイモバイル、UQ mobileのように、5分間限定の音声通話回線を利用したかけ放題プランなど、一部のMVNOでは、音声通話回線を利用した通話し放題プランも出てきているので、契約する前に、他のMVNOと比較されることをお勧めします。