Bluetooth 5正式発表!そのスペックや対応スマホ、IoTに関して

Bluetooth 5正式発表!そのスペックや対応スマホ、IoTに関して
 6月16日にBluetooth SIGは、Bluetoothの新規格、Bluetooth 5を新発表した。実際のリリースは2016年末から2017年初めを想定している。どういった効果があるのか、現在の最新の規格、Bluetooth4.2などとの違いはどこにあるのか?現在リリースされている情報をもとに分析してみる。


Bluetooth 5ってどうなの?
もちろんBluetooth4.2よりもイイ!
どんな利用方法が想定できるのか?
ちょっと気になるデメリット
お手持ちのスマホで利用できるの?


★もちろんBluetooth4.2よりもイイ!

 当たり前と言えば、当たり前ですが、現在の規格よりも優れています。とは言え、圧倒的に長距離の高速通信などができるというわけではないです。元々、Bluetoothは、近くにあるモノとモノを直接やりとりさせる簡易通信的な用途で作られているので、ドコモ高速通信などのような規模の大きい通信ではなく、簡易的なものです。とは言え、簡易的なものでも利用している人にはお分かりかと思いますが、適用範囲などが増えると便利は増します。
 今回のリリースはそういった内容です。現在の消費電力と同じ電力で、送信できる距離が4倍になります。また、距離だけではなく、速度も2倍になるという事で、簡易通信としての機能が速度と距離で大幅に改善されていきます。


★どんな利用方法が想定できるのか?

 現在、Bluetoothの主な利用方法は、スマホ同士の情報の交換であったり、IoT(モノのインターネット)と言った用途で、例えば、スマホに入っている音楽情報を、スピーカーが付属されているステレオとペアリングを行い、Bluetooth通信を介して、スピーカーからスマホに入っている音楽情報を再生したり、車のカーナビゲーションと連動して、音楽だけではなく、交通情報のやり取りで会ったり、スマホにインストールしているSNSのメッセージの受信や、電話などをペアリングしたカーナビゲーションを介して、利用することができるといった事が現在のBluetoothの役割になっているが、今後、距離と速度が伸びれば、用途はさらに広がっていくだろう。
 今までの利用用途は、かなり近い範囲での簡易通信だったが、今後は、住宅全体や、ビル全体、屋外での利用を現実化させていくとの事で、可能性が大きく広がる、2階建ての住宅に住んでいて、2階のエアコンを1階にいながらにして、操作したり、お風呂を沸かすといった事や、ビル全体というのであれば、セキュリティをBluetoothで管理したり、といった事が可能になっていくのかもしれない。


★ちょっと気になるデメリット

 気になる問題が、広範囲にペアリングを求めていくことができてしまうので、Wi-Fi機能付きのパソコンなどを屋外で持ち出して、通信しようとすると、知らない通信が沢山出てきて、自分が接続したい通信を探すのに一苦労した経験がある人も少なくないと思いますが、Bluetooth 5ではどうなるのか、また、これが車のカーナビだとしたら、知らない車にアクセスしてしまう事もあるのか?ちょっと、怖いですね。とは言え、パスワードロックもあると思うので、心配しすぎかもしれませんね。
 また、距離が延びるという事は、不正などのアクセスが、Bluetoothを介して行われる可能性があるので、セキュリティ面ではどうなるのか?通信とハードの面で何等かの対策が必要になってくるものと思います。自宅のカギがBluetoothで開いてしまう設計の家が出来上がったら大変ですよね。


★お手持ちのスマホで利用できるの?

 これは、まだ分かりません。バージョンアップでダウンロードインストールで対応できる規格なのか、そうでないのか?もし、対応しているスマホでなければ利用できないとなると、普及の難易度が少々厳しくなりますが、同じスマホを使い続ける人もそれほどいないので、いずれにしても、時間の経過とともに普及していくものと思われます。
 ブロードキャストメッセージングの容量は8倍になるとの事で、ビーコンや位置情報などにも一役買っていくことになるそうです。
 現在、Bluetoothの規格に対応している商品が82億点もあるそうで、今後のBluetooth 5のリリース情報から目が離せませんね。2020年までには、IoT端末の1/3以上でBluetoothが採用されるとの事でさらに期待も膨らみます。