さくさく動くMVNO選びの目安

さくさく動くMVNO選びの目安

 格安スマホも去年の今頃は、まだまだ、販売しているMVNOも数少なく、それほど、脚光を浴びることも無く、リテラシーの高い人だけが利用するようなサービスでしたが、最近になり、イオンモールが200店舗で販売開始したり、ヨドバシカメラやビッグカメラなどの家電量販店がコーナーを設けて、スタッフを配置したり、テレビCMなども最近活発化してきて、認知は大きく広まってきました。
 MVNO毎に、顧客獲得に向けて、競争が始まっており、価格競争であったり、サービスプランを数多く、ユーザーに提供していますが、総じて、従来の携帯電話と言われている、ドコモ、au、ソフトバンクなどの大手キャリアと比較すると、いずれのMVNOのプランであっても、通信量の追加などを選択しない限り、基本のプラン内容で利用していれば、MVNOのプランの方が安くなるので、安さ重視の場合は当サイトの別のコラムで、紹介していますが、ここでは、繋がるかどうか?通信はどうか?といった点にフォーカスを当てていきます。


◆ドコモのネットワークだから安心?

 よくどこのMVNOでも、高速通信3G/LTEは、ドコモのクロッシィのネットワークを利用しているとか、FOMAのネットワークを利用しているといった表記があり、いかにも、つながるイメージを紹介していますが、これは、あくまでネットワークです。網の事です。ストレスなくインターネット回線で高速通信ができることを保証する内容ではありません。
 これは、あくまで「通信ができるエリア」を示します。日本全国の通信ができるカバー率を示しており、繋がりやすさではありません。
 最近では、格安SIMに契約して、通信料金は安く抑えることが出来たが、通信にストレスを感じる、遅いといった体感報告をインターネット上でよく見受けられます。
 また、なぜかIIJのみおふぉんは、繋がりやすい、b-mobileは、昔は繋がりやすかったけど、最近は急に回線がつながりにくく、重さを感じる、遅いと思うといったような感想も良く聞きます。


◆MVNOごとに、また、時期によってスピードが違う

 同じドコモの回線を使用していて、時期によってスピードが違うとかMVNOでスピードが違うと言うのは腑に落ちないと思いますよね?これには、理由があります。ユーザー数と回線の数の問題です。
 MVNOサービスはドコモなどの大手の通信事業者から通信回線を借りて運用をしています。分かりやすく言えば、借りている回線の数以上のユーザーの通信が行われれば、通信回線は、お正月の「明けましておめでとうメール」のように、パンクして、不通状態になります。
 それと同じ原理です。借りている回線数が、ユーザーが利用している通信回線数より少なければ、高速通信を気持ちよく利用することが出来るでしょう。また、回線数よりもユーザーの利用数が少なければ問題ないかと言えば、そうとも言い切れず、ある程度の余裕、バッファが無いと、ストレスを感じない通信は実現できません。
 ですので、ある時期は、通信回線を気持ちよく利用していたとしても、ユーザーが急増してしまうと、「以前はストレスなくインターネットを利用できたのに、最近になって、通信が遅く感じる。」といった事になります。


◆繋がりやすいMVNOの選び方

 上述の回線数とユーザー数の問題を理解したとしても、MVNOは具体的に提供している回線の数を公開していないですし、ユーザーの数もほとんどのケースで公開していないので、どこのMVNOが使い安そうなのか?といった点は不明です。
 繋がりやすさを重視するのであれば、陳腐な方法ですが、現状では2つのパターンがあると思われます。
 1つめは、ヨドバシカメラで販売台数が連続でシェア1位のFREETEL(フリーテル)のSIMです。人気になりすぎて、通信速度の改善の為に、毎月、通信回線数を増量していく事を打ち出しており、繋がりやすさでもお勧めと言えます。
 2つめは、サービス開始したばかりのMVNOで尚且つ、解約に対する違約金制度の縛りが無い、いつでも解約できるMVNOを推奨します。サービス開始したばかりであれば、ユーザーの数は少なく、安定的な高速通信を利用できるでしょう。ただし、ユーザーが増えてくれば、高速通信にストレスが発生するので、その際は解約して、また、新しく出てきたMVNOに乗り換えていくと言った事を繰り返すと言った手もあります。