FREETELからガラホ、裏表にディスプレイ搭載した「MUSASHI」

FREETELからガラホ、裏表にディスプレイ搭載した「MUSASHI」

 次々と人気のSIMフリースマホをリリースしているMVNOサービスのFREETELから、今度は、ガラケーとスマートフォンを足したガラホのリリースがありました。そもそも、ガラホのニーズはあるのか?という論点もありますが、通話という点に関しては、やはり、スマートフォンよりガラケーの方が圧倒的に利用しやすいです。まだ、FREETELがリリースしたガラホ「MUSASHI」は、価格や発売時期は未定ですが、リリースされている情報を元にスペックを解析していきます。


◆そもそもガラホの用途ってどうなの?

 ガラホは、文字の如く、スマートフォンと、フィーチャーフォン、いわゆるガラケーを足したものです。スマートフォンのメリットは情報を確認する。発信するといったウェブ的な用途、ゲーム、動画、画像などの用途といったどちらかと言うと携帯電話というよりは、パソコンなどの用途に近いデバイスです。対してフィーチャーフォンは文字通り、旧来の携帯電話で、通話がメインの端末です。もちろん、メールやゲームだってできるといった意見もあると思いますが、表現力と言う点で考えれば、間違いなくスマートフォンと言えます。


◆ガラホのデメリットを改善した「MUSASHI」

 通話もできて、スマホとしての用途もしっかりこなせれば、そこにはニーズはあると思いますが、フィーチャーフォンの形状はどうしても、通話向きであって、アプリやゲーム、web、動画を楽しむとなると、ディスプレイが、折り畳み式になるので、いわゆる携帯電話の折り畳み部分を開いてディスプレイを閲覧するしかありません。不自由ですよね。
 そこで、FREETELの「MUSASHI」は、ディスプレイを表裏に用意すると言った新しい発想がなされています。つまり、プッシュボタンのある部分ではなく、もう一方のディスプレイがある部分のディスプレイを両面に設置した形になります。
 ですので、折りたたんだ状態であれば、裏面がそのままスマホのディスプレイになるという事です。
 ちなみに、このディスプレイのサイズは4インチの画面になっており、意外とギリギリスマホとして利用できるサイズとなっています。
 デメリットとしては、やはり折り畳み式なので、折りたたむとどうしても従来のスマホと比較すると、圧さがでてきます。厚さは17.5mmという所で判断が分かれるところかもしれません。


◆スマホとしてはミドルクラス

 正直スマートフォンとしてのスペックはミドルクラスと言えます。Android5.1に対応しており、スマホの頭脳と言える部分、CPUはクアッドコアという事で、4つの頭脳があるという事で、動画を閲覧しながら、音楽をダウンロードインストールすると言ったような複数の処理をすることが可能になります。従来であれば、それぞれ、個別に処理しないと、スマホの操作がぎこちなく、操作にスマホが付いてこなくなると言ったような問題がありました。
 また、RAMは1GBで、ROMは8GBという事で、処理、記憶と言う部分でも、ミドルクラスのスマホと同等のスペックが搭載されています。また、外部の記憶デバイスを利用すれば、最大32GBまでの保存が可能です。外部メディアはmicroSD、microSDHCに対応しています。
 ただし、バッテリーとしては、ミドルクラスと同等で2,000mAhなので、フル充電で待ち受け状態であれば2日程度は持ちますが、通常に利用していたとすれば1日と少々のバッテリーと言えるでしょう。
 もちろん、スマホでもあるので、Wi-Fiの電波も受信できますし、Bluetoothにも対応しています。
 また、海外でも現地のSIMカードを挿して利用できるように、SIMのスロットは2つのデュアルスロットになっています。
 販売価格がいくらになるかが気になるところですが、ミドルクラスのSIMフリースマホ同等の価格であれば、通話しやすく、スマホ利用もできるガラホという事で、営業などで外出先での電話利用が多い方などには、チェックしてほしい端末のひとつと言えるでしょう。