通信専用の格安SIMの選び方や特長

 通信専用の格安SIMは、従来契約している携帯電話の通信会社での契約の明細を見ると分かりますが、その中の通信料を抑える、安くするために登場した画期的なSIMです。今までは、SIMに関してはドコモ、ソフトバンク、auなどの大手通信会社の携帯電話を購入すると、そのキャリアで契約している端末でなければ、使えない、他社では使えないように、いわゆるSIMロックがされていました。
 英国や香港では、現在、主流ですが、SIMフリーということで、どこの端末でも自由に好きな通信事業者を選んで使えるようになっています。その流れが、現在日本でも、イオンやヨドバシカメラ、ビッグカメラなどの有名な小売店、家電量販店、また、DMMなどの事業者、ニフティ、OCN、などのプロバイダ、ワイモバイルなどのそもそも、通信を行っている事業者などがこぞって、このSIMフリーにビジネスチャンスを見出し、格安SIMと題打って、展開し始めました。
 データの通信のみが利用可能な、「データ通信専用SIM」一番シンプルなタイプの格安SIMで、スマートフォンだけでなく、タブレット、ゲーム機、パソコン、モバイルルータなどのデータのやり取りを専門に行うSIMの特長について説明していきます。

◆「データ通信専用SIM」は、2台持ちの人向け?

 音声通話は、従来の携帯電話であるガラケー、フィーチャーフォンと呼ばれる端末を使用して、データの通信に関しては、このデータ通信用の格安SIMを利用するという人向けと言えます。2台持ちであれば、携帯端末での一番の問題と言えるバッテリー問題に大きく貢献します。バッテリーの持続時間を伸ばせるというメリットが非常に大きいのではないでしょうか?
 携帯電話の電力の消費の要因は、「画面」、「通信」、「処理」の3つです。従来のガラケーに比べて、ポータブルゲームのように大きなスマートフォンの画面は、画面に電源を入れたり、ディスプレイを光らせておくだけで、かなりのバッテリーを消費していきます。ですが、通話の部分を別の端末にしておくことで、電話をしなければならない時、受けなければならない時に、通話用とデータ通信用で分けておくことで、大事な時に通話が出来ないと言った問題を回避してくれます。


◆LTE高速通信可能

 3Gだけではなく、LTEの高速の通信にも対応しています。
 LTEとは、通話用とは別で、データ専用の通信機能を使って、データの受け渡り、やり取りを高速化する規格の事を意味しています。海外や国内の一部キャリアでは、4Gという呼び方をしています。最大手のドコモでは、クロッシィという呼び方で高速通信が提供されていますが、実際の所、それらは、LTEと同義です。
 ですので、例えば、iPhoneやAndroid端末でクロッシイを使用した通信を行うと、端末のディスプレイの上部には、電波の通信状況を示す付近に、「LTE」という表記を見ることが出来ます。
 数年前までは、格安SIMでは、LTE対応しているものは無く、ほとんどが3Gの規格の通信だけでしたが、今現在では、大部分の流通している格安SIMは、LTEが使用できるようになっております。
 ちなみに、ここで押さえておきたいポイントとしては、端末がLTEに対応しているのであれば、問題なく、高速通信が格安SIMでもできるという点です。
 格安SIMのほとんどが、最大150Mbpsの高速通信が可能です。ですが、高速通信を使うためには、スマホなどの端末側がLTEという高速通信の規格に対応していなければなりません。


◆通信量に合せてSIMカードないしMVNOを見つけよう

 格安SIMを取り扱う各事業者(MVNO)は、料金の設定を毎月使用する通信データ量で取り決めを行っています。1GB、2GB、3GB、10GBなど、それぞれに料金が設定されています。事業者ごとにプラン名などがさまざまありますが、大部分がこのデータ量で料金が区分けされています。もし、制限されているこの通信量を超えてしまった場合、データ通信が使えなくなるという事は無く、低速通信に切り替わるのですが、安い料金になるから単純に格安SIMを選択したいという事が前提になるとは思いますが、良い通信環境の規格で通信ができるように、どのプランで契約した方が良いのか精査する必要があると言えます。
 ちなみに、目安としては、どういう用途が多いかなどを計算していく方法が一番良いのですが、なかなか、いきなりどれをどれだけ使っているのか。といった仕訳はいきなりできるものでもありません。
 分かりやすい方法としては、普段使用されている携帯電話のドコモやau、ソフトバンクなどのキャリアから郵送されてくる利用明細や、オンラインで確認できる明細を利用して、通信量が毎月どの位なのかを、把握しておくのも購入するSIMのデータ通信量の目安になるでしょう。
 過去の明細を捨ててしまって分からないという事であれば、オンラインでの明細であれば、過去の明細を見ることもできます。もちろん、各事業者の店舗でも確認は可能です。
 通信量の制限に関しては、大きく2種類に大別されます。
 一つ目は、1か月ごとに「1GB」などの通信量に制限が設けられているモノです。容量が全体として大きいタイプのものと、1日ごとに「50MB」といったような通信量に制限を設けているタイプがあります。容量は一見小さく見えますが、1か月の合計は全社のタイプに比べてデータ通信容量が大きくなります。
 特徴が違うので、どちらが自分にとってメリットがあるのか、悩んでしまう事でしょう。ですが、週に1回程度地図の情報を見たり、たまの商談などの出先でexcelやPowerPointなどのファイルを受信するなど、突発的な大容量を受信することがあるという事であれば、1か月ごとのデータ通信容量を制限しているタイプの方がメリットがあると言え、毎日、株価やニュースや天気、通勤の際のゲームやSNSといった決まった情報を決まった量しか使っていないという事であれば、後者の日ごとに容量制限がされているタイプのSIMの方がメリットがあると言えるでしょう。

【データ通信容量の日ごとの制限と月ごとの制限のパターンの比較】

通信制限 1か月
(30日計算)
月額料金
50MB/日 1.5GB/月 972円
80MB/日 2.4GB/月 1,490円
1GB/月 1GB/月 1,188円
2GB/月  2GB/月 1,566円

※出所【 OCNモバイルONEのプラン 】より引用
※料金は消費税込の料金です。

日ごとに通信制限がされているコースは、30日で計算してみると、容量が大きくなることが上述の表から見てとれますが、急な用事等で、大容量の通信が必要と言う場いいでは、通信制限かかせられてしまうデメリットがあるので注意が必要です。
 また、職場や自宅にWi-Fi環境がある場合は、気を付けてください。普段はパソコンやゲームの為、仕事の為にWi-Fiルーターを設定している場合ですが、もし、過去の明細を元に、データ通信量を計算したいという場合は、普段の使用の際、会社や自宅のWi-Fiの設定を使っているかどうかは大きく影響します。
 例えば、自宅が一番あり得るパターンなので、おそらくスマホのゲームやアプリ、SNSをよく使う人は、通勤、通学時間または、寝る前の自宅での使用が一番多い通信時間帯と言われています。もし、普段使いで、Wi-Fiルーターに携帯電話をつないでいない状態で、アプリなどを使用していた場合は、格安SIMを利用した場合、大きく通信量を抑えることが出来るかもしれないからです。
 格安SIMで通信を行う際は、外にいるときだけで、自宅では、こういった自宅のWi-Fiポイントを活用することで、大幅に安く抑えられるという事もあります。
 それ以外でもたとえば、格安SIMを提供している Y!mobile(ワイモバイル) というMVNOであれば、親会社のソフトバンクグループのサービスをフル活用しており、「 BBモバイルポイント」という公共の場にWi-Fiポイントを設定しています。
 山や、大学、高校といった学校だったり、ビルなどの建物、ターミナル駅や、モールなどの商業施設などに、Wi-Fiポイントを設定しているので、Y!mobile(ワイモバイル)であれば、普段の格安SIMでの通信も大幅に負担を減らすことが出来ますので、どのプランにするか検討する際に、自宅や学校、会社などの建物のWi-Fiの環境などを事前に調べて、から契約するMVNOやSIMカードを選ぶことをお勧めします。

 また、最近では、月額2000円~3000円程度で、毎月使い放題のプランを用意しているMVNOもあるので、通信量に不安があるけど、安定的な通信が保証されていて、キャリアが設定している通信費より安く収めたいという方には、こういった使い放題プランもお勧めです。
 ただし、この使い放題プランですが、詳細に確認する必要があります。
 「使い放題プラン」といった表記の仕方をしておきながら、1日で使える通信量が決められているといった、とんでもない設定をしているMVNOも存在しているので、注意が必要です。