格安SIMでも高速LTE通信できるの?

格安SIMでは、大手通信事業者で提供されているような高速LTE通信は使えるのか?格安SIMにするかどうか迷っている人は一度が悩む問題ですが、大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)同様に高速通信が可能です。
ADSLなどの固定回線と比較しても速度に関しては、劣ることなく、広い範囲で拘束にインターネットなどを利用することができますが、いくつかの注意事項があります。 


◆LTE回線は、LTEに対応していない端末でも利用できる

 そもそもLTEとは何か?と言う人の為に簡単に説明すると、LTEというのは、150Mbpsの高速データ通信がインターネットでできる規格の1つであると認識ください。高速通信というように考えておけばよいです。
 現在、ほとんどの格安SIMで、LTE回線が利用できるようになっています。ドコモのMVNO回線を利用した格安SIMであれば、LTE対応のサービスを使うためには、スマホなどの端末がLTEに対応している必要はありません。「mineo」のようにauの回線を使っているMVNO以外の格安SIMは、LTE回線だけではなく、低速の3G回線も利用ができるようになっています。もし、3Gだけしか使えない端末でSIMを使おうとすると、自動的に3G回線で通信を行おうとします。
 LTE対応端末であったとしても、通信環境や使用している地域によっては、LTE通信ができない場合があります。そういったケースでは、LTEではなく、3G回線で通信を行うようになっています。 


◆端末の種類によってLTEの対応地域が異なります。

 同じ格安SIMを利用していても、つかう端末によってLTEの電波を拾ってくれたり、拾えなかったりすることがあります。これはどういうことかと言えば、端末の対応する帯域が異なっている為です。ドコモ、au、ソフトバンクでは、それぞれ、LTEを提供している電波の周波数帯が違う為です。また、海外の一部では、日本とは異なる周波数帯でLTEを提供している地域があります。そういった理由から、ソフトバンクや海外の端末を格安SIMで利用しようとすると、LTEの電波を拾ってくれないという状態が発生することがあります。
 周波数帯には、多くの種類があり、「バンド」という呼び名で29個のナンバーで振り分けて管理されています。日本国内では、バンド1、3、8、11、18、19、21、28の8つのバンドが利用されていますが、このうちLTEに対応しておりドコモの回線で利用できる格安SIMのバンドは1、3、19、21の4つです、端末がすべてのバンドに対応しているのであれば、LTEの使用エリアがかなり広くなるという事です。


◆海外のSIMフリーiPhoneは、LTE通信ができない??

 iPhone5以降では、LTEによる高速通信に対応しています。ですので、ドコモで販売されているiPhone5sやau版のiPhone5でも、格安SIMの利用が可能となっています。ですが、SIMフリーモデルについては、注意が必要となります。
 オンラインのアップルストアを含む国内のすべてのiPhone5s/5cは国内のLTEバンドに対応しているので、LTE通信が可能です。
 ところが問題なのは海外モデルです。海外モデルのiPhoneは、日本国内でLTE高速通信ができない場合があります。見た目は全く同じモデルなのですが、販売されている地域によって対応バンドが異なっている別モデルが販売されているのです。国内のバンドに非対応iPhoneを購入すると、ドコモ系のMVNOの格安SIMでは、3G通信が可能です。また、au系のMVNOでは、3G通信に対応していないので、バンド数が合わずに利用できないといった事態が発生します。auで利用することを想定している場合では、バンド1,11,18に対応しているかを確認しておく必要があると言えます。対応バンド数に関しては、iPhoneのモデルの番号とアップルの対応バンドについて記載されているページを照合する必要があるので、注意が必要です。


◆通信制限に達した場合はどうなるの?

 LTE通信が可能なほとんどの格安SIMには、通信量の上限が設定されています。この制限を突破、超えてしまった場合はどうなるのでしょうか?


◆「通信量の制限を超えると使えない」は嘘です。

 テレビなどで「格安スマホ」という言葉に触れることが多くありますね。番組内では、大手通信事業者のスマホと比較して「使える容量が(大手通信事業者と比較して)少ない」と表現されることがあります。厳密に言えば、これは間違いです。
 実際のところ、この制限値を超えたとしても、格安SIMはインターネットはできます。では、一体何が制限されるのか?
 答えは「通信速度」です。
 LTEでは、論理的には150Mbps、実際の体感というところでも10Mbps程度の速さで通信ができるようになっており、格安SIMで設定された制限値を超えて通信すると、この速度の上限が128kbpsや200kbpsとなってしまうのです。1kbpsは、1Mbpsの1/1000。といった程度に速度が遅くなるという事です。
 なんで、こんな速度制限なんてするのか?と憤慨されている方もいらっしゃるかと思いますが、本来、3Gでも7.2Mbpsほどの速度で通信できるようになっています。ウェブの動画の再生もできるほどの速さなのですが、格安SIMでは、回線混雑を避けるために、128kbpsや200kbpsといった速度制限がされています。


◆知ってますか?ドコモや、au、ソフトバンクでも速度制限されてます。

 速度制限がされているのは、特段、格安SIMだけに限った話ではありません。大手の通信事業者であっても、一定量の通信をすると、速度制限が課せられます。ドコモ、au、ソフトバンクなど、主要の事業者のLTE通信は全て速度制限を行っています。例えば、ドコモのスマホ向けのパケット通信プラン「データSパック」という月額3500円で利用可能なデータ量は月間2GBまでで、3日間で1GBを超える容量の通信が行われていても、通信速度が制限されてしまいます。


◆用途によって速度制限後だって十分使えますよ。

 速度が100分の1程度まで制限されてしまったら、遅くて使い物にならないなんて思っていませんか?しかしながら、用途によっては、十分利用可能な速度だったりしています。制限速度後は確かに動画の再生や、アプリや音楽のダウンロード、大量の写真のアップロードなどは少々、ストレスを感じてしまいますが、地図や写真付きのメールの送信は若干、待たされる程度であり、使用することは十分に可能です。
 文章のみのメールの送信、LINEの文章のやり取り、ニュースや株価を見る程度の用途であれば、制限後もほとんど変わりません。ウェブサイトの閲覧も写真の数が少なければ、それほど、ストレスを感じることなく、使用することができます。
[速度制限後にストレスを感じない用途]

用途 1回の利用における
容量の目安
快適に利用できる
回線速度の目安
通信制限後の動作
YouTube 約50MB 300kbps以上 開始までに時間が掛かり
ほとんど見られない
地図・マップ 約10MB 200kbps スクロールに時間が掛かるが、
数秒待てば見れる
写真の共有 約2MB 100kbps 1~2枚程度の
写真の送信であれば
1分程度で送信可能
ニュースなどの閲覧 約200KB 100kbps 若干、表示に時間が
掛かる程度で閲覧可能

スマホで利用する主な機能が通信制限後にどの程度使用できるかを考えながら、利用スタイルに照らし合わせて検討しよう。

◆通信速度制限を回避するには

 通信速度制限後の速度低下が気になる場合は、追加で容量を購入することができるMVNOがほとんどです。各社のホームページから購入できるケースもあれば、店舗型のヨドバシカメラやイオンであれば、店舗で購入することもできます。
 また、インターネット専売、オンライン限定で運用されているMVNOであれば、最近、高速LTE通信が使い放題のプランも出てきているので、もし、毎月の想定の通信量に自信が無い場合は使い放題モデルで契約するとよいだろう。


◆通信速度に関しての総括

 格安SIMの通信速度に関しては大手のドコモやau、ソフトバンクと比較してみても変わらない同等の通信ができるという事はご理解いただけたでしょうか?
 あとは、iPhoneなど海外からスマホなどの端末から購入する場合は、その端末が日本が指定しているバンドに対応しているかどうかを確認する必要があります。日本国内で市販されている格安SIMであれば、問題なく、高速通信ができます。
 そのSIMがドコモ回線かau回線のSIMなのかの違いで、それらキャリアと同等の速度で通信を利用することができます。
 また、通信速度制限が商品ごとに設定されているので、普段どの位の通信をしているのか?大手キャリアから届く請求書を見ながら、自分はどの位の通信料の格安SIMを購入すべきか検討する必要があります。
 もし、普段の使用量が不安定であったり、想定が付かない場合は、「使い放題コース」を持っているMVNOを選ぶのも手である。指定されている通信量のコースに比べると若干高額ですが、普段キャリアに支払っている携帯の通信料金に比べれば格段に安くなるのは変わりません。
 また、使い放題プランで無く、通信量を超えてしまった場合でも、利用ができないわけではないので、ご安心ください。