楽天モバイルの「5分かけ放題オプション」ってどうなの？

　格安SIMを取り扱うMVNOの大手、楽天モバイルはオプションプランとして、「5分かけ放題オプション」をリリースした。月額料金や具体的にどういった内容なのか？メリットやデメリットをキャリアなどと比較してみた。


楽天モバイルの「5分かけ放題オプション」ってどうなの？
★ そもそも格安SIMの通話はメリットが無い
★ 「5分かけ放題」の内容
★ 「5分かけ放題」ってお得なの？



　格安SIMは、あくまで3G、4G、LTEなどのパケット高速通信の料金が安いサービスで、大手キャリアと言われているドコモなどから通信回線を購入して、店舗、コールセンター、人件費などを大幅に削ってサービス提供することで、通信量を大幅に値下げして実現したサービスだ。
　しかしながら、通話量に関しては、規制があり、一般の携帯電話と同等の料金体系で実施されている30秒20円という決して高いわけではないが、安いわけではない。大手キャリアが実施しているかけ放題という内容があるわけでもない。
　そのような中で登場した「5分かけ放題プラン」、どういったメリットがあるのか、見ていきたい。



　楽天モバイルからリリースされた、この「5分かけ放題オプション」だが、月額850円(税別)という料金体系になっている。具体的には、「楽天でんわ」のサービスだが、楽天モバイルユーザー限定のオプションとなっている。
　「5分以内の会話であれば、日本国内の通話が何度でもかけ放題」といった内容だ。また、付随して、以下のポイントも明記しておきたい
１、電話番号はそのまま
２、電話回線だから途切れない
３、毎月の支払でポイントが貯まる

１、電話番号はそのまま
　他の電話料金を安くするサービスとして、050から始まるIPでんわなどがありますが、これは、確かに通話料金は半分以下になりますが、電話番号は新たに振られる050から始まる番号になってしまいます。正直不便ですよね。また、skypeやLINEといった無料通話アプリなどがありますが、これでは、無料ではありますが、そもそも、同じアプリ同士という事になるので、固定電話との通話や、110番や119番のような緊急電話では利用することができません。

２、電話回線だから途切れない
　これも他の通話サービスとの比較になりますが、IP電話や、無料通話アプリは音声通話回線を利用しての通話ではなく、インターネット回線を利用しての通話になります。ですので、インターネット環境が整っているWi-Fiなどからの電波が安定的に届いている場所での通話であれば、高品質の通話が楽しめますが、逆に、ネット環境が悪い場所、例えば、山間部など、住宅地から離れた場所や、電車内車内で高速での走行中、ラッシュアワーなどの駅など時間帯では、非常につながりにくくなりますが、通話回線を利用している「楽天でんわ」はそういったストレスが無く、快適に通話を利用することができます。
３、毎月の支払でポイントが貯まる
　楽天のサービスなので当然、楽天スーパーポイントも貯まります。


　では、どの程度お得なのかを分かりやすく説明していきます。このサービスは月額850円(税別)ですので月に21分以上の通話をする人は、明らかにこのサービスを利用したほうがお得です。もし、月に3時間通話したとすれば、格安SIMであれば、本来30秒20円なので、7200円程度の通話料がかかりますが、楽天モバイルの「5分かけ放題オプション」を利用すれば、月850円で済ませることが可能です。かなりお得ですね。ただし、1回の通話が5分以内という条件付きです。また、5分を超過した分は、30秒20円でカウントされていきます。
　また、以下表では、かけ放題プランを実施している大手キャリアのプランと楽天モバイルの「5分かけ放題オプション」の月額費用を比較してみました。

【通話し放題プランの月額比較】

キャリア	プラン名	月額
楽天モバイル	5 分かけ放題	850 円
ドコモ	カケホーダイライトプラン	1700円
ドコモ	カケホーダイ	2700円
au	スーパーカケホ	1700円
au	カケホ	2700円
ソフトバンク	通話し放題ライトプラン	1700円
ソフトバンク	通話し放題プラン	2700円