「mineo」のマイネ王で通信量をユーザーでシェアする「フリータンク」

「mineo」のマイネ王で通信量をユーザーでシェアする「フリータンク」

 格安simの大手「「mineo(マイネオ)」では、通信量をユーザー間でシェアすることができる。これはもちろん業界初だ。そもそも、本当か?と、思われるような、通信量を無料でゲットできるこの仕組みについて具体的に踏み込んでみます。


◆一般的なmvnoの高速通信量を使い切った場合

 当たり前な話をしますが、どこのMVNOでも契約の内容は大体同じで、大枠では2パターンと思われる。一番スタンダードなのが、月間の通信量が決まっているパターンで、例えば「月額が900円で月間の高速通信量の上限が3GB」といったプランがありますよね。当たり前ですが、毎月高速通信を3GB使用したタイミングで、翌月の1日になるまで、高速通信は利用できなくなり、低速通信になってしまいます。
 また、もう1パターンは、まだ、導入しているMVNOも少なく、今後、他社でも導入されるであろう料金プランですが、月額が決まっており、内容は毎日の高速通信のデータ容量が決まっているパターンです。これも事例を挙げると、「月額が900円で毎日の高速通信の上限が500MB」といったようなプラン内容です。このプランでは、読んで字の如くですが、毎日の高速通信の利用可能量は500MBで、使用してしまうと、翌日まで、高速通信が利用できなくなりますが、毎日、高速通信を利用できると言ったパターンです。


◆「マイネ王」の「フリータンク」

 前述の項でMVNOが展開している2つの料金プランの代表例を記載させていただきましたが、前者であれば、毎月、高速通信量を上限まで使い切ってしまうと、翌月まで使用できない。後者であれば、毎日高速通信を利用できるが、デイリーの高速通信量の上限が限られているなど、本当に必要な時に高速通信量が残っている保証はありません。
 MVNOによっては、追加で高速通信量を購入できるMVNOもありますが、正直、データ通信量の追加に要する費用が少々高額という事もあり、あまり推奨もできません。
 ですが、今回MVNOの「mineo」がリリースした「フリータンク」は、面白い取り組みだ。同じmineoユーザーが、余った高速通信量を「フリータンク」に貯蔵することが出来、また、高速通信量が欲しいユーザーは、そのフリータンクで毎月2回までだが、高速通信量を引き出すことが出来ると言うシェアモデルだ。
 ただし、幾らでも貯蔵できるわけでも、幾らでも引き出せるという訳ではない、条件があり、これを利用できるのは、「mineo」ユーザーだけであること。貯蔵する場合は毎月上限が10GBまで貯蔵することが出来、それ以上の通信量の貯蔵は出来ない。
 また、引き出すユーザーは、月に2回まで引き出すことが可能だが、2回の合計で月間1GBが引き出せる上限となっている。また、毎月21日から月末までという条件も付いているので、要注意です。
 月に1GB余計に利用することが出来ると言うのは、意外と助かります。


◆「フリータンク」の利用方法

 利用できるのが、マイネオユーザー限定である事は前述の通りだが、マイネオユーザーはマイネオのコミュニティサイト「マイネ王」に登録する必要があります。
 その「マイネ王」の中に、先ほど説明させていただきました「フリータンク」が存在しています。


◆マイネ王のその他の特長

 ちなみに、このマイネ王では、「フリータンク」で高速データ通信量が貯蔵、引出が出来るだけではありません。このマイネ王は、ユーザー同士でコミュニケ―ションができるようになっており、特筆すべき点としては、マイネオに対する質問の部分です。
 何か質問等をマイネオに行い、内容が良い内容であれば、マイネオから高速データ通信量10MB分のチップが貰えるように設定されています。

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